今回のザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティのコンベンションで、注目を集め、復活を喜ばれた作家さんがいました。 Steve Gray (スティーブ・グレイ)さんです。 スティーブン・グレイという名で、コージー・ベーカーさんのコレクションや本などでも、万華鏡の歴史の中で欠かせない作品として、その実物や写真を見てきた私にとっては「伝説の」作家さんでした。
今回20年ぶりに万華鏡を製作し、このコンベンションで新作発表となりました。 彼は木工のアーティストで、万華鏡以外にもたくさんの作品を作ってきましたが、新作の万華鏡もその個性ある木工デザインと見事な映像表現で、People's Choice Award を受賞しています。
タイトルは"Parasol IV (パラソルIV)"で25個の限定版と聞いています。 彼が1985~88年ごろ製作したParasolの映像はあまりにも有名で、その当時その斬新さと独自性に多くの人が驚き、感銘を受けました。 そしてザ・ブリュースターソサエティーから、オリジナルデザインと万華鏡アートへの貢献に対して、第6回のCreative Injenuity Award(創造的作品賞)を受けたことが記録されています。
今回もその流れを組むシリーズです。
ご覧の通り覗き口が大きく、中には不思議な映像世界が広がっています。 全体を映し出すことが難しかったので、カメラの向きを変えながらの撮影です。
パラソルのような映像が奥の方までずっと続いています。
(覗き口に光が入らないように撮影するべきでしたね。カメラのレンズが見えてしまっています。)
左の方に向けて撮影するとこんな感じです。
傘のように表面の丸い映像が重なり合っているのがお分かりでしょうか? 大変ユニークな映像ですね。
伝説の作家さんと書きましたが、ご本人はとても気さくで楽しい方でした。 コンベンションのパーティーでもびっくりするようなスタイルで登場。 皆さんを楽しませてくれました。
今回はこのほかに、もう1種類の作品を発表されましたので、後ほどご紹介いたします。