ザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティのコンベンションでは、作家さんがテーマに合わせて製作する作品を提供し、サイレントオークションが行われるという、コンベンションならではのイベントがあります。 万華鏡ファンなら、お気に入りの1点ものが見つかるかどうか、興味津々です。
今回のテーマは「Southern Spring」(南部の春)で、春を謳歌する素敵な作品が並びました。 今日ご紹介するのは、そんな春の雰囲気が伝わってくる大変美しいガラスの万華鏡です。
製作なさったのは中里保子さん。 使われているガラスの豊かな表情が素敵。 両面に描かれた花みずきの花もお洒落です。 会場の光のもと(↑)ではこんな色にも見えます。
はなみずきや桜など一斉に咲き誇るという「南部の春」をイメージして選んだアートガラスの筒の中に展開するのは、ガラスの花が球を覆う中里さんのお得意の映像表現です。
春の明るい彩りを生み出すのは、これまた、そのまま見ても美しい、花の咲いたようなガラスホイールです。
装飾はんだもお洒落なアクセントになっていますね。
同じガラスを配した台も用意しました。
この作品は オークションの結果、アメリカのコレクターのもとに行くことになりました。
中里さんらしい美しさと繊細さに満ちた作品を日本の方にもぜひご紹介したいと思い、ホテルの部屋で撮影会をさせていただいた次第です。 内部の映像は撮影が難しかったのですが、テイパードミラーシステムによる立体的な球が浮かび上がり、それを透明なガラスの花が覆っているのがお分かりになるでしょうか。 光を当てるとこんな風にも見えます。
この万華鏡、どんな家のどんなところに飾られるのかなあと、そこまで見届けたい気分になりました。