万華鏡の立体映像を楽しむキット

万華鏡のミラー映像を面白さという観点から見ると、「動き」と「変化」そして「立体映像」が挙げられます。立体映像といえば、テイパードミラーシステムがその基本ですが、実際に作ってみると、その面白さの秘密を実感できます。
この万華鏡は山見浩司さんの考案による、日本で最初のテイパードミラーシステムの万華鏡キットです。黒い厚紙に星がくり抜かれ、中のミラーが見えるデザイン、透明なアクリルボールをスマートに取り付ける仕組み、組み立てたときのシャープなスタイルは、大人も作ってみたいと思わせるキットです。
大変良く考えられて準備されているので、誰でも簡単に組み立てられ、テイパードミラーシステムを楽しめます。
鏡のカットに角度をつけて立体的な映像を生み出すのは、ブリュースター卿の時代にはなかったことで、現代万華鏡の魅力のひとつです。このテイパードミラーシステムにさらに工夫を加えることで、単に球状に見えるだけではないさまざまな立体映像が多くの作家さんにより考案され、私達を幻惑させる万華鏡となっています。このキットの考案者の山見浩司さんも、ミラーシステムの可能性は限りなくあるとおっしゃっていましたが、これからもいろいろな映像を生み出してくださることでしょう。