親から子へ引き継がれる万華鏡

木製の美しいプロダクションタイプ(注文数に応じてたくさんでも製作できるタイプ）の万華鏡といえば、デヴィッド・コリアさんの作品が有名でしたが、ここ数年、万華鏡製作から引退の噂も聞こえていて寂しく思っていました。昨年あたりから息子のマイケル・コリアさんの製作になる、「コリア・カレイドスコープス」作品も出回るようになって、また見ることができるようになったのは、嬉しいことです。この作品は「マジック・メーカー」という作品で、以前に作られていた作品(下の写真）の復活です。でも外観はかなり違っていますね。

共通なのは、オイルセル、2ミラー5ポイント、カラフルなオブジェクト、サイドリット(セルの横から光を取り込む)、そして筒全体を回して映像の変化を楽しむ点です。木工の技術、万華鏡の技術をしっかり受け継ぎつつ、新しさも加えて、また、コリア万華鏡の作品の幅が広がると良いと思います。