
BKS, ザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティーのコンベンションへの参加歴も長い山見浩司さん、「21世紀の万華鏡展」にも大作を2点出品なさいました。
美しい2枚のホィールと、精緻なミラーシステムから生まれる映像が素晴らしい「The King」 と 「The Queen」です。
特に「The King(左)は、ポリアンギュラーと呼ばれるミラーシステムで、鏡を組む角度を、のぞきながら変えて行くことができる大変高度な技術で作られた万華鏡です。6ポイントから12ポイントまで映像を変化させることが出来るのです。ミラーを組む部分に動きがあるのにも関わらず、その映像は完璧で、アメリカの作家さんも皆さん、賞賛の声を上げていました。 (2009年9月19日のブログでもご紹介しています。)
そしてこの繊細なガラス作品をアメリカに送るにあたって、壊れないように、梱包にも時間と手間をかけられたことも伺いました。 無事に届いてよかったです。 どの作家さんも同じご苦労をなさっています。
次は矢萩弘子さんの作品。「Tower of Flowery Crown 花冠の塔」「Sign of Fortune 萌し」「Kiribame 切り嵌め」です。 作品を出品するにあたって、英語のタイトルも考えられました。 矢萩さんの込めた思いがアメリカの方に通じるといいなあと思います。(2010年11月15,24,25日のブログでご紹介しています) 独創的な外観ときれいな映像の作品です。
もうひとつ美しい花を描いたペンダントタイプの作品「Under the Rose」もあります。
下の写真の左です。
そして右側にあるクリーム色の作品が赤津純子さんの「Hoshi Tatewaku 星立涌」です。(2008年12月21日のブログでご紹介しました。) 外からの光の取り入れ方に工夫があり、映像は着物や帯のデザインを思わせる素敵な万華鏡です。
もう一点は、「華鼓」です。赤津さんは地震の被害にあわれたものの、この万華鏡展の申し込みは震災前のことでしたので、何とか出展にこぎつけました。 このブログでもご紹介してきましたが、いずれも優雅で繊細な和の雰囲気が漂う映像表現が素晴らしい作品です。 アメリカの方にも是非見てもらいたいと思いました。(2009年12月18日のブログ)
最後を飾るのは、こちらも和の心を伝える陶器の万華鏡。 清野一郎さんの作品「Miyabi」と「Cherry Blossom」です。
今年のコンベンションは予定が合わず参加されませんでしたが、昨年は陶器という素材で自由自在に生み出された豊かな発想による和の万華鏡が大人気だったことを思い出しました。
今回のコンベンション、そして「21世紀の万華鏡展」でも日本人の作品は、高い評価を得ていることがよくわかり、嬉しくまた誇りに思ったことをご報告したいと思います。
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