
これらのお洒落なガラスの棒は万華鏡のオブジェクトです。細い筒状のガラスの中にさらに、色の付いた液体と気泡を閉じ込めて封印したものです。万華鏡を回した時、ドライのオブジェクトセルの中でこのアンプルの中だけに流れが見えます。アメリカの万華鏡史に残るチャールズ・ブッシュが、1870年代から作り始めた万華鏡に考案して使ったのが最初でした。彼はその液体入りアンプルに特許をとりました。それから約110年後、液体入りガラスアンプルの再現に成功したのが、ガラスアーティスト、ビル・オコナーです。アンプルのトップがミナレット(イスラム教寺院の尖塔)のように美しいデザインの液体入りアンプルが彼のトレードマークになりました。彼の作るガラスオブジェクトは色合い、形とも秀逸で、作り出された映像は繊細で透明感のある独特の曼荼羅を見せてくれます。ビル・オコナーがクレイグ・ムッサーとのコラボレーションで作った万華鏡シリーズはコレクターの垂涎の的です。どこかで本物をじっくり見てみたいと思っているのですが、まだその機会には恵まれません。ビル・オコナー、クレイグ・ムッサーともに、スミソニアンマガジンで特集された7人の万華鏡作家のうちのふたりです。(26日の記事をご参照ください。)
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