万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

溝口好晴さんの万華鏡

2007-01-07 21:37:17 | 万華鏡ブログ
駿府匠宿の万華鏡展では、溝口好晴さんによる日本の伝統工芸を活かしたさまざまな万華鏡が展示されていました。この椿が描かれた万華鏡は黒地に金色と赤というデザインが美しい作品です。このほかにも、陶器、竹、木材、漆器、螺鈿、ガラスなど、さまざまな素材、技法で和のテイストの作品を出品なさっていて、その多才さにおおいに感服いたしました。アイホールの部分に貝や木材を使ったり、茶入れの蓋がそのままアイホールのカバーになっていたり、素材の組み合わせという意味でも、いろいろな工夫が見られました。オブジェクトセルを組み合わせる際にも不自然にならないよう、万華鏡全体のデザインをよく考えて、時には外から見えないように、また時には木材の枠をつける等、素材にあわせて考えて作られています。
内部映像にも和のテイストのこだわりが感じられ、外観の雰囲気をさらに高める映像表現です。
溝口さんは2002年から万華鏡の製作を始め、辻輝子さんから指導を受けられました。辻輝子さんの万華鏡のミラーシステムやオブジェクト部分を担当した作品もたくさんあるようです。作品は仙台万華鏡美術館に多数展示され、アメリカやポーランドの万華鏡展にも出品されました。
現在開催中の、静岡市の「ギャラリー陶華」での万華鏡三人展(中里保子さん、辻優子さんとともに)にも出品されています。
日本人が現代のアート万華鏡に出会ってから十数年。日本人らしさを表現する万華鏡作家さんがここにもいらしたことを嬉しく思いました。
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