モナリザの万華鏡

このところ、注目を浴びることの多いレオナルド・ダ・ヴィンチですが、今日は彼にちなんだ万華鏡をご紹介します。　モナリザが万華鏡になっているのには、きっとダ・ヴィンチも驚くことでしょう。
これはキャロリン・ベネットさんの「リキッドサスペンション」シリーズのひとつ。アクリル製のプロダクションタイプの万華鏡で、古典的なアート作品からオリジナルの図案まで、プリントをアクリルの筒に入れ込んで万華鏡のデザインとしています。その種類は40種類にもおよびますが、一つ一つの図案に合わせてオブジェクトを選んでいるので、同じようなタイプのオブジェクトに見えても、映像の色合い、雰囲気はそれぞれ違っています。
大きなオイル入りオブジェクトセルは外から見てもきれいで、アクリル素材のよさを活かした作品です。扱いやすく、映像も明るくきれいなので、大人から子供まで楽しめる作品として評価されています。正三角形に組まれたミラーシステムで視野いっぱいに広がる映像は、奥行きのあるセルを使うことで、平凡になりがちな映像に、変化の面白さと色合いの深みを加えています。
このモナリザには、古典的名画の雰囲気に合わせて落ち着いた色合いのオブジェクトが選ばれているのですが、たくさんの光を取り込むセルなので、明るくて透明感のあるきれいな映像となって見えてきます。