みどころ
幕末の江戸
下級武士の別所彦四郎は
婿養子先から離縁され
妻子と離れ離れに
もともと別所家は
代々将軍の影武者をつとめる由緒ある家柄であったが
今は雑用ばかりの御徒士の中で甲冑の管理を請け負っていた
実家に出戻った彦四郎であったが
別所家のお役目は兄がつとめ
兄嫁にも邪魔者扱い
タダ飯食いの毎日で母と肩身の狭い思いをしていた
そんなある日
ひょんなことから朽ちかけた祠に出合う
三巡…?
出世稲荷と名高い三囲稲荷と字が違えど
困ったときの神頼み!
と
手を合わせたのがはじまりだった…
なんと現れたのは
神は神でも憑神さまだったのだ
6月25日
妻夫木聡主演 映画「憑神」に引き続き
今回は
新橋演舞場にて上演中の
「憑神」観劇してまいりました
別所彦四郎 中村橋之助
貧乏神 升毅
疫病神 コング桑田
極めつけ死神 鈴木杏
杏ちゃんの舞台は
奇跡の人以外は全て拝見させて頂いておりますが
かつら姿の杏ちゃんはお初だと思うのですが・・・
ん・・・慣れない
蜷川幸雄、いのうえひでのり両氏の
杏ちゃんのインパクトが強いせいか
鬘姿は・・・慣れない
が
相変わらず
間の取り方と
舞台後方の立ち位置に下がって
自台詞を発するまでの
時間すら
拙者の目は杏ちゃんを自然に追ってしまうのでありました
中村箸之助さん演じる彦四郎は
生真面目だけど
妙に堅苦しく
その上頼りない
しょ~もないお侍さん
でも
その駄目ダメ侍の彦四郎が
憑神さんと出会ったことで
お家のため
家族のため
そして
自身のため
段々力強くなって
進むべき道を見極めた選択していく
始めは
滑稽で笑えるんだけど
段々切なくなって
辛くなって
彦さん
後半は
涙モノでした
武士道を重んじ
彦四郎の選らんだ選択肢が
正しかったのかは何とも言えないけど
幕末に生きる人々の姿は
人情味に溢れていました
橋之助さん演じる彦さんは
三枚目で体たらくなんだけど
渋さと哀愁ってのもあって
見てて引き込まれるわ~
平成19年9月4日(火)~ 26日(水)
憑神(つきがみ)|新橋演舞場|歌舞伎・演劇|松竹
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0709/index.html