あらすじ
ソウル郊外のアパートで
小さなピアノ教室を始めたジス
天才ピアニスト・ホロヴィッツをこよなく愛するジスは
ピアニストとして大成できなかった挫折感を噛みしめていた
そんな時
ジスにイタズラばかりしてくる近所の悪ガキ・キョンミンが
絶対音感の持ち主だと知り
ジスは個人レッスンを開始する
驚異的なスピードでぐんぐん上達していくキョンミン
いつしか
彼を世界的なピアニストに育てることが
ジスの夢になっていく
他人に心を閉ざしがちなピアノ教師と
両親を亡くし貧困と孤独の中で生きてきた少年が
親子のような絆を築いていく感動作
少年キョンミンを演じたのは
新人のシン・ウィジェ
スタッフが1年余をかけ
全国のピアノ教室をまわって探し出した彼は
実際に7歳からピアノを習い始め
わずか9ヶ月でコンクール優勝を果たした小さな天才ピアニスト
それだけに劇中のピアノ演奏は特筆モノ
小さな手でバッハやドビュッシー、ショパンを見事に弾き上げる
以前にも書いたよ思うのですが
昨今クラシックピアノブームなんでしょうか
‘ピアノの森’しかり‘神堂’しかり‘4分間のピアニスト’・・・
‘私の小さなピアニスト’を拝見したのは
先月の水曜日・・・
レディースディということもあってか
韓国作品ということもあってか
劇場内は満員御礼でした
前半は
ちょっとモタツクと申しますか
テンポがイマイチかな~
と思ってしまいましたが
これぞ韓国映画的展開
徐々にその全貌を現します
韓国語の響が苦手な私でしたが
全篇通して流れるクラシック音楽の数々は素晴らしかったです
数年後成長したキョンミンが演奏した曲が
これまた
私の大好きな曲でして
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
圧巻です
そしてそして
アンコール曲としてキョンミンが弾いた
シューマンの‘トロイメライ’も
これまた美しい
ジスとキョンミンの思い出の曲なのです
キョンミンがジスを思って作曲した
‘せんせい’という曲を弾くのかと思っていたんですが
そこは・・・違ってました
必要以上にキョンミンに辛くあたるおばあちゃん・・・
「お前は私が死んだら独りっきりになる 強く生きなければいけない」
とキョンミンに言い続けるが
その冷たい表情と言葉の裏には
愛する孫を残し
死なねばならない彼女の悲しさ辛さが心を打ちます
ジスにキョンミンを託す
祖母の切なさが
また泣けるのでした
血は繋がっていなくても
親子のように強い絆をもつことが出来る
血の繋がりも大切なんだろうけど
ソウルメイト・・・
精神の強い結びつきも
それに勝ることはないと
思った次第です
私の小さなピアニスト公式サイト
http://www.mylittlepianist.com/