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<2011-12-16 01:07:05>
レコード時代 情報も少なくジャケットを見て慎重に買う 友人からレ
コードを借りテープに録音する 今の様に数秒でコピーが出来る訳もな
く演奏時間中ずっと付きっきりで スイッチのタイミングをとる
コンサートへ行っても内緒で録音したり そのテープをまた借りて仲間
うちで聞いていたり(ずいぶんゆるい時代でした)
そんな学生時代を過ごしていた方も多いのではないかと思います
私の場合 先輩から「これを聞け!これがすべてや!」と言ってあるレ
コードを貸して貰いました
というそのブルーグラスのライブアルバムは
今でも特別な存在であります その中心人物が「ジェリー・ガルシア」
で グレイトフル・デッドというロックバンドのリーダーであります
今回のお題は本の紹介であります
■
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
価格:¥ 1,785(税込)
著:デイヴィッド・ミーアマン・スコット、ブライアン・ハリガン
翻訳:渡辺由佳里 監修・解説:糸井重里
日経BP社
帯)
「これでよかったのだ。」糸井重里
ビートルズよりストーンズより儲けてしまったバンドの秘密
それはフリーでシェアでラブ&ピースな21世紀のビジネスモデル
カバーの裏)
ライブ録音OK!音楽は無料で聞き放題。
それなのに年間5000万ドルも稼ぐ。
40年前からフリーもシェアも実践するヒッピーバンド、
それがグレイトフル・デッド。
■ ■
1960年代に結成されたロックバンド、グレイトフル・デッド。
彼らの全米コンサートは、さながら「移動する街」のよう。
バンドとともに、大勢のファンと、多くの店、商人が移動する。
そして、コンサートの音楽は録音し放題。海賊版、出放題。
大きなヒット曲はないが、彼らは独自の「市場」をつくった。
そんなグレイトフル・デッドを経営の視点から分析するなんとも
ユニークで現代的なビジネス書が、待望の日本発売。
翻訳は著作『ゆるく、自由に、そして有意義に』でツイッターの
たのしさをいち早く紹介した渡辺由佳里さん。
(渡辺さんはデイヴィッドの奥さんでもあります)
そして装丁は「そぶちゃん」こと、奇才・祖父江慎。
いろんな意味で、いま、手にとるべき一冊。
■ ■ ■
この本のタイトルは変なものです。
グレイトフル・デッド(なんか)に(あのややこしい)マーケティングを学ぶ?
本のまえがきでの糸井重里氏のキックオフの文章です
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ということで 今回は目次の一部を列記してみました
チャプターごとに LESSON(以下「L」)、CASE(以下「C」)
ACTION(以下「A」)と分かれて構成されています
Lではグレイトフル・デッドで実際行っていること
Cでは 事例紹介
そしてAで行動する上でのポイントが書かれています
PART ONE : THE BAND
1.
L 他人とは違うビジネスモデルをあみ出す
C ル・ラ・ラはオンラインで高級ブランドを買う場を作り上げた
A 自分が戦いやすい土俵をつくる
2.
L 印象的で忘れられない名前を選ぼう
※「大好き」「大嫌い」「意味が分からない」 どう思われるかにせよ
グレイトフル・デッドは人が覚える名前だ。
C ハブスポットとディヴィッド・ミーアマン・スコット
A 記憶にのくる印象的な名前をみつけよう
※検索すべし 実際の単語のスペルを少し換える 等
3.
L 異なる才能がある人を集めよう
C デジタルの女王ジュリア・ロイがCOACHで活躍
A 会社のマーケティング部門を見直そう
※多様性のあるマーケティングのチームが求められる
どんな人がいいか?ブルーグラスでの経験がグレイトフル・ デッドのユニークなサウンド作
りに貢献したように
=ソーシャルメディアをつかいこなしている人がいい
グレイトフル・デッドにおけるジャズのような役割
=財務に非常に詳しい分析家も必要だ
グレイトフル・デッドにおけるブルースの役割
= ブログやソーシャルメディアで何千人にも発信出来る人なのである
=市場に幅広いコネクションを持つ人がいるのが理想だ
グレイトフル・デットにおけるリズム&ブルース
=最後にそしてそれらのコンテンツをたやすく制作できる人がよい
4.
L 自分の真の姿を隠そうとするな
※ファンは“偽りのない本物らしさ”に親しみを覚えた
ライブは計算されたものではなく台本なし、 だからメンバーはよく失敗
した ファンはそれも含めて楽しんだ
C セールスフォース・ドットコムの失敗と成功
※創業初期に何度か機能停止するアクシデントに見舞われ、 新たなサイ
トでシステム状況を24時間表示した
「セキュリティは信頼から始まります。 そして信頼は透明性から始まり
ます」このサイトを作ることで信頼を得ることができた
A 社員に自由を与えよう
※社員にソーシャルメヂアをすすめよう
親は子供に 自分らしく正直であるように説き 間違いをおかしたら謝
り信頼を取り戻すよう教えるものである これは最先端のマーケティン
グにも通用する
5.
L 常に新しい実験をしよう
※ジェリー・ガルシア「毎晩真珠を獲りに潜るのだが、 時にはアサリを
獲ってきてしまうこともあった」
C ドロップボックス「素早く学び、何度も学ぶ」
A マーケティング部門で実験をしてみる
6.
L 最新の技術を積極的に取り入れよう
C アメリカ国防総省も取り入れている新しいメディア技術
A 会社のソーシャルメディア用ガイドラインを作ろう
7.
L これまでにないカテゴリーを作ってしまえ
C 新しい投資家のカテゴリーを作りあげたYコンビネーター
A 業界の境界線を書き換えよう
PART TWO : THE FANS
8.
L 他人と異なる自分でいたい人を狙え
C ファットでハッピーなニュー・ベルジャン醸造会社
A 変わり者を育てよう
9.
L 親密な絆を作る冒険の旅に招待しよう
C バートン・スノーボードの冒険の旅
A マーケティングのメッセージをコントロールしようとするな
※一方的なメッセージではなくリンクしシェアする
10.
L 忠実なファンを大切にしよう
※熱心で忠実なファンを最優先する
C バラク・オバマとファンを最優先すること
A 最も忠実なファンに絞った企画をしよう
11.
L ファンと直接つながろう
C ハブスポットはウェブサイト・グレーダーで「リーチ」を拡大した
A リーチを増やそうPART THREE : THE BUSINESS
12.
L お客さんに直接販売しよう
C グーグルは広告代理店の必要性をなくした
A お客さんと直接つながろう
13.
L コンテンツを無料にすることで「リーチ」を増やそう
※ よく心配するのは無料でアイデアを提供したらサービスを購入して く
れる動機がなくなってしまうということだ だが事実はその正反対だ
C MySQLはデベロッパーにソースコードを無料で提供している
A 得ようと思ったらまず与えなければならない
※コンテンツの内容が素晴らしいものであれば 製品やサービスの説明
ページよりもはるかに多くの人が訪問してくれるはずだ
14.
L 口コミが広まる工夫をしよう
C なぜマッシャブルのコンテンツは広まるのか
A あなたのコンテンツを広めやすくしよう
15.
L 無償版を高品質の有料版へアップグレードしてもらおう
C 電子書籍リーダーのソフトを無料で与えて専用端末を売る
A 無料版を作成しよう
16.
L ブランドを厳密に管理しすぎないようにしよう
C グーグルはドゥードゥルで企業イメージを明るくした
A デザイナーたちに自由を与えよう
17.
L ライバルを味方にしてしまおう
C アマゾンの世界で最も人気があるアフィリエイトプログラム
A 自社の製品やアイディアをまねする者と提携してしまおう
18.
L 真心をこめて慈善事業を選ぼう
C ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ
A 自分のコミュニティに恩返しをしよう
19.
L 本当にやりたいことをしよう
C ビル・ゲイツは自分の人生の主導権を握っている
A 今 この瞬間を楽しもう
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
ということでした
目次だけですが 気になった方はぜひ本を読んで下さい
多くの気づきがあります
「仕事」と「遊び」を反対のモノと思いこんではイケナイという
ことを教えてくれます
「自分の情熱を追えばきっと報われる。」という言葉を意識した次第です
ではまた