Reflections

時のかけらたち

古民家ミュージアム:「刺し子」展 ・・・・ Kitakamakura old private house museum: Sashiko exhibition

2018-12-25 19:12:00 | art
いよいよ今日の目的地、北鎌倉古民家ミュージアムに行くために待ち合わせの北鎌倉駅に
行きました。想像通り、あるばとろすさんがお着物でいらっしゃいました。そこに見えたYukamさんも
お着物。やっぱり! 紫苑さんは間違いなくお着物。皆様それぞれ違う感覚なので楽しいです。
私は今日は朝早く出て東慶寺の写真を撮ることを優先したため、動きやすい洋服。





12時半にお会いして予約してあった近くの「鈴や」でアジフライのランチをいただきました。
古民家ミュージアムは駅からすぐ近くで、前回は確か藍染めの展覧会に行きました。
民芸の企画が古民家にぴったりです。





アルバトロスさんのおじい様の袢纏が素敵で、それに似たのもありそうで、刺し子も
初めてでもあり、お誘いいただいて暮のひと時を鎌倉で過ごすことにしました。北鎌倉に住んでいる
友人にも声をかけて久し振りに会うことができたのも嬉しかったです。

糸で作る作品は今年初めに中央アジアのトライバルアートに出会い、すごい刺激を受けましたが、
この刺し子も素晴らしく頭の中で、もうインパルスが飛び交いました。生活から生まれたアート。
古い布たちがすばらしかったです。時間が作り上げている面もあるかもしれません。
作り手の自由な発想。ひとつひとつゆっくりと見て、時間の流れを感じるとともに
作った人、着た人たちのことを思いました。
ブータン・ティータイムでお会いした方も素敵なコギンざしのマフラーをしていたことを思い出しました。

古民家ミュージアムは館内撮影禁止で、ホームページにも詳しく載っていなかったので
他の方のブログなど探して、おそらく許可が下りたのだと思いますが、少しだけ写真がありましたので
転載させていただきました。他古民家ミュージアムのFBに載っていたので、写真を使わせていただきました。
刺し子は刺繍の一つです。どこか北欧のものとか共通点もありそうです。こういう文様は世界同時発生的な
幾何学模様も多いですね。

すてきなパターンもネットで探してみました。
刺し子について全くの素人なので、レビューしました。


日本三大刺し子は、津軽こぎん刺し・南部菱刺し・庄内刺し子の3種です。前者の二つの刺し子は
この地域で唯一自給自足ができた麻でしか衣類を賄うことができなかった農民が、織った麻布に更に
麻糸を規則的に刺し施して耐久性や保温性を図る工夫から始まったものでした。一方、庄内刺し子は
衣類の自給自足が満足ではなかったものの、日本海を通じて京都や大阪の物資の流通があったことから
都の古着や古布を入手することができました。庄内刺し子はこれらの古布を布地の目に関係なく刺し
重ねて分厚い耐寒衣類を作ることからはじまりました。

「刺し子」とは、布地を綴り縫いや刺し縫いする針仕事のことです。

かつて貴重だった布地を繰り返し補修し、長く大切に使う生活の過程で発達してきました。特に東北では、
厳しい寒さを凌ぐために、布を何枚にも縫い重ねて保温をする独自の技術が広まりました。

それが時代の流れの中で形を変え、糸目を重ねて美しい模様を描き出す刺し子へと変化をしてきました。

藍色の布に白糸で線を描くように刺繍する刺し子が定番であり、その素朴な美しさが目を引きます。
生活の知恵から生まれた刺し子は、「用の美」を象徴するものなのです。




藍染の木綿布に白い木綿糸で刺しこまれる緻密な紋様は、作業着を補強し保温性を高め、
豊作、魔よけ、商売繁盛といった、人々の願いや祈りを込めた記号的な装飾となっていきました。











古民家ミュージアムに展示してあった作品です。



もう目が点です。
他にイレギュラーのような刺し子がホワイトキルトの縫込みのようで素敵なものがありました。
労働着がこんなにおしゃれで実用を兼ねていたなんて驚きです。上の庄内刺し子のような感じです。
これが一番気に入りました。




これは橇を引く時の衣装に刺し子を施したもの。右肩から斜めに引き綱を架けるのでしょう。




これは新しい作品ですね。


以上鵠沼日常より







以上 FB 北鎌倉古民家ミュージアムより


他に参考として




大槌復興刺し子プロジェクトより











リファレンス
遊佐刺し子 - 山形県ホームページ
はっち市
津軽こぎん刺しとデザイン kogin net
キナリノ
こぎん刺しと菱刺し koginbank 

一緒に行ったあるばとろすさん紫苑さんのブログもご覧になってください。詳しい説明や、美術館の様子
紫苑さんがその後作ったこぎん刺しの半襟を見ることができます。


Dec.21  2018   Kita-Kamakura
コメント (2)
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