Reflections

時のかけらたち

芹沢銈介展の駒場と中目黒を結んだPerfect Day ・・・ "The World of Keisuke Serizawa"

2024-11-03 23:59:02 | art

11月3日

娘が私の誕生日祝いをしていなかったので、時間がある時にケーキを買ってくると言っていて、やっと
もう月も変わってしまったけれど、中目黒にカットに行くので、待ち合わせて一緒に買うことになりました。私も
中目黒のジオデシックにアクセサリーの修理に持って行くものもあり、それなら午前中に見たかった民藝館の芹沢銈介展か
山種美術館でやっている福田平八郎展を見てからと前日予定を立ててみました。どちらともなんと中目黒まで歩いて行ける
範囲でした! 娘にSTARBUCKS RESERVE® ROASTERY TOKYOでゆっくりしていればとお薦めもあり、日本民藝館に行って
芹沢銈介を見て、駒場のパン屋さんでパンを買ってから池尻大橋の氷川さくら公園でランチ、目黒川沿いを歩いてこの珍しい
スタイルのスタバに行ってゆっくり過ごしてから時間を調整して中目黒駅近くのジオデシックに行き、最後にケーキ屋さん
クリオロで待ち合わせという計画です。

  
白洲正子さんと 芹沢銈介美術館より


民藝活動のメンバーの芹沢銈介は子供のころからなじみのある作家でした。河井寛次郎や黒田辰秋と同じように
よく見ていました。母の影響かな? あの卓上カレンダーは大好きで名古屋で「くら」というBarをやっていた叔父が
いつも年末に送ってくれていて、好きで使っていました。叔父は雑誌「酒」の編集長の佐々木久子さんに勧められて
その雑誌にエッセイを連載していたことがありました。国立大学を出てバーテンダーをしていた異色の親戚でしたが
比較的若くして亡くなりました。

民藝館には渋谷乗り換えでいきますが、ハチ公前は外国人観光客でいっぱい。私もちゃんと見たことがなかったので
記念撮影で賑わう中をどうにか撮ることができました。












芹沢銈介の洗練された色と形に見入ってしまいました。
ラッキーなことにいつもは全館撮影禁止の民藝館で、大展示室のガラスの壁面だけ撮影が許可されていました。



 




カルトンもいくつかあり、楽しかったです。






また芹沢氏のコレクションも同時に展示してありました。
「芹沢の目」として世界各地で収集した民芸作品は力強く生命力にあふれていました。
中にはかわいい鳥の絵のお皿があったり・・・

ネットに10年前のコレクション展の記事がありました。



1階の入れ替えのときどきある常設展も、欧米の木工の生活道具があまりにもすてきで繰り返し見てしまいました。
調理の道具や織物関係など・・生活道具でありながらそのデザインのすばらしさに民藝活動の原点にあるような
いい展示でした。いつもながら朝鮮の焼物にも魅入られます。

連休の中日でお天気も良かったせいか、賑わっていた民藝館でした。






『Le Ressort』で買ったカレーパンとピスタチオサンドのランチ。

最初は氷川さくら公園を予定していたのですが、おなかがすいちゃったので、駒場野公園で休みました。
木陰があり、あとから氷川さくら公園も通りましたが、ずっと良かったです。



この中で、子供たちが遊んだり、犬の散歩で休憩する人がいたりして、お弁当を食べているグループも少しいましたが、
まるで映画Perfect Daysのように木漏れ日の中で食べるお弁当は最高です。

しばらくのんびりしてからまた歩きだしました。

さくら公園だたと思ったら鷹狩の将軍が休憩した御用屋敷跡でした。この地域は戦後住宅地や文教地区に
変身したとか・・・ 古いものを残さないでもったいない。最近名古屋の町を少し知るようになり、
古いものが保存され、しかも活かされているのにうらやましく思っていたところでした。
機動隊の第3機動隊庁舎や東邦大学が近くにありました。

以前ブラタモリで駒場東大が将軍の狩場だったと紹介されていましたね。駒場池にも今度行ってみたいです。

そのあとすぐ、氷川さくら公園に着きました。






氷川さくら公園は公園というより単なるスペースで日影もなかったので、駒場野公園で休んだのは正解でした。
十月桜が咲いていたので、花を見てから、階段を降りて中目黒方面に曲がりました。
重たい一眼レフはおいてきたので、スマホだとピンボケの桜が残念。




目黒川緑道も整備されていました。






いよいよ中目黒方向にターンです。

後ろを振り返って


前を見る。

ここからがあの目黒川です。


外国人観光客がたくさん並んでいたお店。




こちらは日本人が列を作っていたお店。


意外とすぐスタバが見えました。STARBUCKS RESERVE® ROASTERY TOKYOは世界で5番目に
オープンしたお店で面白いと娘のお薦めでしたが、なんと列が延々とできていて、まず整理券を
スマホで読み込むため100mくらい先まで行かなければならないとのこと。待ち時間は?
と聞くと45分から75分との回答。日本人だけでなく、外国人も多く、こりゃだめだと思い、目黒川沿いを
歩いて中目黒方面に進みました。

この右側ですが、また今度来てみようっと。




川沿いのベンチで一休み。


対岸にあったお店が面白そうでした。


everything for the freedom

openしていないようでした。あとから調べてみたら、雑貨もある本屋さんでした。






歩いているだけで楽しい目黒川沿いです。


以前はよくヨハンのチーズケーキを買って来てくれましたが、最近はクリオロに乗り替えました。
甘さがちょうどよく、洗練されていて今の所、我が家のベストです。


目黒川地蔵尊


TSUTAYAのスタバでやっとラテを。
まだ読み終わっていない本と共に。

 


ジオデシックに着きました。 切れたチェーンを直してもらうよう頼んで、あとはパーツが外れたものなど
相談しました。




昆虫の中井君ワールドです。

存在感あるペンダント。お値段も存在感があり、とても手が出ません。
屋久島の神様をモチーフにしたとか・・・

中井君もジオのチーフデザイナーを引き継いでもう10年経つとか・・・時の流れの速さを思いました。

 

クリオロはラム・レーズン特集でした。




お菓子の芸術品と言ったところ。デリケートな味を楽しみます。

思わぬところを線で結んで歩いて意外な発見もあったまるでPerfect Dayでした。

歩いた距離は10kmくらい・・ 歩いて見ると東京の地理関係がわかります。電車や地下鉄を使うとすごく遠い所の
ように思いますが、広尾や駒場や中目黒は近かったのですね。以前目黒と恵比寿間は歩いたことがありましたが・・

娘のクリオロで待ち合わせようという言葉で民藝館とジオデシックを結んだ楽しい東京発見でした。まだまだ知らないところ
だらけの東京です。

 

Nov. 3  2024  Komaba → Nakameguro

 

メモ:
ネットで画像を調べていたら、志村ふくみの展覧会があることを知りました。これは必見です。
織を始める前から注目していた志村さんの草木染めと織。大好きだったけど人間国宝になっちゃったんですね。
「一茎有情」という職場の先輩のお父様宇佐見英治さんとの対談集を読んだ頃、資生堂ギャラリーで展覧会をされて
もう4~50年前の話ですが、会場でお話したことがありました。

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