今日は朝一番で悲しいお知らせがあって、ちょっと立ち直ることができないほどのショックでした。
それでコンサートの後でメモを書いていたものをアップします。
イタリア文化会館でのコンサート、検査入院で11日までは予定を入れないでおいてくださいと言われていたので
とりあえず予約を入れていたものです。無料で芸術に触れあえる機会を与えてくれるイタリア文化会館で
連休中のイタリアを代表する名優トニ・セルヴィッロによる朗読劇「ダンテの声」は素晴らしかったです。こちらは
イタリア映画祭と一緒にアップの予定です。
5月12日
チェロとピアノのデュオコンサート
イタリア文化会館でチェロのリサイタルがあることを知り申し込んでいたので夕方聴きに行ってきました。
マティルデ・アゴスティ チェロ
シモーネ・サンミケーリ ピアノ
プログラム
クロード・ドビュッシー(1862-1918)
チェロ・ソナタ(1915)
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)
アダージョと変奏(1921)
セザール・フランク(1822-1890)
チェロ・ソナタ イ長調(1886)
アンコール曲は最初の1曲はよく聞く曲なのにわからなくて、もどかしく、現在イタリア文化会館に問合わせ中です。
ドビュッシーのチェロソナタを聴いたのは初めてではないかしら?
ドビュッシーらしい何か水の中から映像が浮かぶような、心の幕を剥いで行って現れてきた私の大切なものを
感じながら聴いていました。自分の真実な気持ちに気が付くような音楽です。
途中、フォーレを連想させるフレーズもありました。なかなか思い出すことのなかった父方の祖母の顔も
浮かんできました。私の魂に最も近くにあるものも感じました。
レスピーギの曲はどこかノスタルジックなものを感じる曲でした。イタリアものなので得意なのかしら
とも思ったり。ピアノは最初の曲では少し荒々しく感じてしまいました。ファツィオリ社のピアノのせいかとも
思いましたが、フランクの時には柔らかいタッチでひかれていました。曲により全く違う弾き方をしていました。
最後のフランクのこの有名な曲ですが、チェロの音が時々不安定になり、ピアノとのアンサンブルもはずれていくような
所がありました。ちょっと聞いているのがつらいようなところがありましたが、時に美しかったり・・ いつも超一流の
アーティストで聴いているせいか・・ 改めてチェロと言う楽器の難しさを感じました。まだ弾くのがやっとの若い演奏家です。
応援する気持ちで聴いていました。
アンコールの1曲目も同じような感じ。2曲目はとてもリラックスしていました。
若手によるこういうコンサートを企画して聞かせていただけるイタリア文化会館にはありがたく思います。
行き道に道路沿いにキンシバイが奇麗に咲いているのを見ました。
次回6月22日コンサートをチェンバロの音が聴きたくなって帰ってから申し込みました。
イタリア文化会館は地下鉄で自宅最寄り駅より10分の所にあるので行きやすいロケーションです。
May 12 2023 Kudan
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