8月4日
前日、AkikoさんのFBですてきな藍の染め物を見て、その涼やかな世界に浸りたくて、即見に行きました。
その素晴らしさを知ったのが、展覧会閉会の前日だったのですぐ行くしかありませんでした。
午前中でもクラクラする暑さで目黒駅からちょっと歩かなくてはならない目黒区美術館。そのエリアにある
目黒区民ギャラリーまで。
その入り口に立っただけで、素晴らしい藍の世界が飛び込んできて、これはいつも「布で遊ぶ」の展覧会で
すてきな浴衣のブラウスを見せてくださる安本さんに連絡しなくてはと思いました。最終日で3時閉館。しかも2時半までに
来てほしいとの主宰者福原梨花さんの言葉でした。
最終日の午前中だったので人が他にいなくて、ゆっくり見て、しかも福原さんの説明付きです。
このコレクションは福原さんの伯母である久保マサさんが集めたものです。
中国の視察団で行ってからこの布に魅せられ、文化大革命で型もほとんど燃やされてしまったその技術の復興に
勤め、見事に清時代から続いていた農民のアートを未来につなぎました。途絶えそうになった文化の保護と普及に尽力
したのが日本人だったという感動的な話です。
農家では布をそれぞれの家で織って、染を専門にする人に頼んだとのことで、その文様は永遠とか幸せを願うもの
でした。私はふと日本の東北のBOROを思い出しました。
藍染めの型染は色も美しく、薬草でもあり、布団カバーや蚊帳に使われていたとのことです。なんと豊かな世界なのでしょう。
まるで王侯貴族の家にでもありそうなものです。
藍の色に魅せられて、福原さんとの話も尽きません。
板染めの原版は日本でも中国でも珍しいものだとのことです。
これが蚊帳だなんて!
吉祥紋:万事盤長
曲線の文様は永遠を表すとか・・
すてきな藍染のワンピースの福原さんと写真を撮っていただきました。
入るとすぐ、この安本さんの浴衣地プルオーバーをほめていただきました。
そして初めて、すごく丁寧な縫製と言われました。見る人が見るとわかるのですね。
浴衣地はさらっとしていて気持ちよく、日本の風土に合っています。
そして模様の柄出しがまたおもしろそうです。最初にまずスタッフの方にもすてきと言われ
私までとても嬉しくなりました。
【藍印花布が創り出した一種の質朴な美しさは富麗豪華の対極にあるもので、精神の静かな落ち着き。
清新と素朴さを体現したものであり、また内に秘めた美しさを示すものです。
・・・東南大学芸術学系教授の張道一氏
芥川龍之介もまたこの布に魅かれた人でした。
中国に視察団に行った時、反物を求め、浴衣にしたとのことです。
久保マサの養父で劇作家の久保栄が芥川龍之介の形見として譲り受けたものです。
久保マサさんは若い頃、壷井栄さんの所で働いていて、のちに久保栄という劇作家の養女になられたとのことで
ちょっと混乱します。
古来より、綿花と藍を用いて織られ染められてきました。
以来、被服、布団 かわ、風呂敷などとして永く中国庶民の暮らしの中にありましたが、中国の近代化とともに、実用品
としての伝統は徐々に廃れてきました。
しかし日本におい て、その実用のなかの美が評価されたことなどもあり、今では伝統工芸品として、その技術が復興
継承されています。
久保マサは1972年、国交正常化に伴い初めて中国訪問、数十年間、印花布の故郷を訪ね歩き
時代と共に見かけなくなっていった民間伝統工芸品、藍印花布の蒐集と研究に尽力を尽くす。
1990年:中国上海に『中国藍印花布館』開設
このショールは二葉苑で育った藍で染めたものに近そう・・
目黒美術館や、講習会にも来たことがありましたが、ここには図書館もあって、目黒区は充実していて
いいなーと思ったものでした。
この展覧会に飛んでいらしたと聞いてびっくりしました。
行動範囲の広い事に驚いてます。
ひっかり栄養も取っていらしゃるので、
熱中症も逃げていくわね。
でもやはり気をつけてくださいね。
暑いのに小石川までいらしたのですね。
この日、帰りに自然教育園のキツネノカミソリを見て帰ろうと思ったのですが、アスファルトの車道の横は暑すぎて長く歩くのはあきらめました。
折りをみて、小石川に行ってみます。
栄養取っている・・うふふ・・
最近はたんぱく質に気を付けるようになりました。
うたどんさんも花巡り気を付けてください。