★北村朋幹によるポスト&プレトーク開催!
プログラム
指揮・ピアノ 北村朋幹
名古屋フィルハーモニー交響楽団
▊ モーツァルト:歌劇『魔笛』 K.620 序曲
▊ モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
▊ ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
[マチネ]15:40~ポストトーク
今回の名古屋行きはこのためでした。
最後のしらかわホールと北村朋幹の初指揮のためです。
いつかこの人は指揮者を目指しているのではとも思ったこともありましたが、
そうではなかったようです。(ポスト・トークで)
始る前に早くから音合わせをしたりしている楽団員がいました。
若さがあふれるオーケストラでした。
名フィルのツィッターより
数日後浜松ACT CITYでのコンサートの写真をKAJIMOTOよりお借りしました。
1曲目の魔笛からの序曲だけ指揮だけでした。あとの二つのピアノコンチェルトが弾き振りでした。
休憩なしで過酷。それに昼夜2回という北村朋幹さんにとっては大変だけど嬉しかったことなの
だろうかと思いました。
北村さんの大ぶりの指揮を見ていたら、小澤征爾をなんとなく思い出していたのですが、東京に戻ったら
逝去されたとのニュースでした。
モーツァルトのピアノコンチェルトもまるで室内楽のようにそれぞれの楽器との対話を楽しんでいました。
N響で夏聞いたときと同じ曲でしたが、ずっと良かったです。とても生き生きしていて。北村さんもオケも
何よりも音楽を楽しんでいました。名古屋フィルの演奏ものびのびとしていてよかったです。
モーツァルトの短調の曲も空から降り注ぐ音楽のようでした。バッハの曲は聴いているとどんどん高い方へ
登っていく感じがするのですが、モーツァルトの曲は自然に天からあふれ出てくるような音楽なのです。
音楽が神からの祝福のように注がれるのです。私も全身で音楽を受け止めました。
ラベルの曲は変化にあふれていて、昔コンサートで聴いたことがあると思うのですが、色とりどりと言った
感じです。美しくもエキサイティングな曲でした。
とにかく音楽を楽しめたコンサートでした。それはポスト・トークでも語られたように1,2回のリハーサルで本番を
向かえるのではなく、指揮者として団員と一緒に時間をかけて作り上げていったからではないかと思いました。
団員の個性も活かされていたと思いました。ソリストはオケにポッと来て加わってあまりオケとは交流がないところを
指揮者として音楽を作り上げていく立場を持ち、それは北村朋樹にとってまたとない素晴らしいものではなかったかと
お話を聞いていて思いました。
ポストトークでまずコンチェルト2曲を1回のコンサートで弾くことはなく、それも指揮者も兼ねて、そしてその興奮が
冷めないうちのトークというのはもう何を言ったらいいかわからないと話す彼でしたが、話もとても興味深かったです。
私の友人は建築をやっていたせいか音響とかそういうところも気になっているようで、今日は上から吊ってある
マイクが4本になっていて舘野泉の時は2本だったと変なところに気が付いたりしていて、私もオケなのに増えるのかなんて
思ったりして・・・今までそういうことには全然気が付かず・・・
また、北村朋幹にとってもしらかわホールは日本の大好きな3つのホールのうちの一つだと語り、クローズしてしまうことを
ほんとうに残念がっていました。このホールにはスピリット(精霊)が宿るとも。この後で浜松市文化振興財団のインタビュー
を読んで3つのホールの残りのうち一つは浜松にあるアクト・シティのホールではないかと想像したりしています。
ムジカノーヴァもきっとお気に入りのホールに違いないけど・・・
私のしらかわホールのラスト・コンサートが終わりました。
ポスト・トークも終わってからも名残を惜しむようにホールの写真を撮っている人が
たくさんいました。
帰りにホールに飾ってある作品を見てからホールを出ました。私は以前気になっていた2階の絵などスマホで
撮って帰りました。
テキスタイルの作品もありました。
Feb. 9 2024 Nagoya
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます