龍４日目

今日はこれで１０時間。　通算３６．５時間。
みんながどう感じるか？は別として、以前もこんなだった訳だ。

もっと言えば、今より腕が落ちる分、時間は何倍も掛かった・・・しかしお客さんに
その分をお支払いって言うのも変でしょ？
だから、１日を１７．８時間にしてた訳で。

しかしもうそんな必要は無い。　今回は普通に１０時間目安にやらせてもらう。

それには理由がある。　以前の龍はタイル屋を辞めてまもなく作ったものだ。
そこには、テレチャンで優勝した事や彼女に逃げられた事、そんな中、収入も無く
どんどんやつれて行く・・・・そんな龍だ。

生まれて初めて食えなくなるかも・・・・貧しいって怖いと思った・・・・

しかし今はこうして何とか、かすかすでも逃げ切っている・・・・・

もうあの龍は作りたくない。　あれの題は、この先何があっても、泣いたカラスがもう
笑ったって言うんだ。

確かに最後に笑うからいいのかもしれない。　けれどもう泣くのは嫌だ。

何も泣いてから、笑う必要は無い。

依頼者には、これを守り神にしたいって言われている。　ならもっとそう思う。

絶対誰にもこの先作れないって龍にしないと・・・・

そんな意味を込めて、物凄い高い位置から、見下すような顔にしなければならない。
この龍は、戦いを挑む者にしか手は出さない。
何故なら大事な右手作らない。　右手の無い俺なんぞゴミにもならない。

しかし、無い訳では無い。　爪は出ている。　あるんだ・・・・
って事は、向かって来るなら叩き潰す。　守らなければならない者の為に・・・・

ある意味、今の龍のが以前の龍より、残酷かもしれない。

今のこの龍は、守らなければならない者を傷つけただけでも、平気で喰う・・・・
そんな龍にするつもりだ。

近いうちに種明かしはするつもり・・・・・まぁ見守ってください・・・・