katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

ご新規さん教室と久しぶりの家族の紋章

2016-09-24 06:51:48 | モザイク教室
今日は朝からご新規さん教室。ただちょいといつもと違うのは、店舗に作りたい・・・って、体験前から目的がはっきりしているのね。そもそも普通は何かやって見たい・・・って感じで、じゃ何作りますか?って感じになり、じゃこんなの・・・みたいな、ここへ来てから決める・・・そんな感じになる。

その場合、大抵はぺきぺきって柔らかいタイルで15cm程度の大きさで好きなモチーフで・・・みたいな事になり、出来たぁぁを楽しんで貰うのね。
ただ店舗に・・・となると、全く意味が違って来るのね。まずその前に、自宅に飾るとしても外と部屋では全く意味が違って来るのね。

例えば苗字と名前・・・仮にネームプレートを作るとして、苗字を作れば大抵表札として外に飾りたくないかな?だって普通みんな家族なら同じ苗字でしょ?つまり名前なら部屋に、苗字なら外に・・・って事になる。それによってまず外なら雨にも濡れるかも知れないのだから、当然ながら過酷な環境。

だから外と中ではボンドが変わって来るのね。勿論、雨に濡れないのなら室内用のボンドでも大丈夫。って事になるんだけれど、だから?って話に聞こえるだろうけれど、室内用ボンドは使い勝手が初めての人でも良いが、外用のボンドは正直初めての人にはむいていないのね。

手やタイルにくっついた時、方やお湯で落ちるって言うのと、方やエタノールのようなアルコールみたいなもので拭かないとならない・・・って言うと、またほかのものが欲しくなる・・・みたいになる。勿論汚さなければ良いが、初めて・・・となればその確率は?となると、通常なら室内。

つまり体験なら名前を作りましょう・・・と進める。ここが大事で、文字が作りたい・・・と大きくくくるなら、問題は特に無いが表札が欲しい・・・となると、当然やる前からハードルが上がってしまう事になる。しかも、更に外に向いているタイルとそうで無いタイルがあるのね。

それが上絵と施釉って言う種類で、上絵はとても華やかで発色が良い。けれどペンキ塗ったようなタイルなんで、外に長く出していたら色褪せる。これが施釉となると、御茶碗みたいな色合いを思い出して貰いたいのだけれど、色合いが和風っぽい感じで若干地味にも思えたりする人もいるだろうね。

ただこれこそタイルって感じで永遠に変わらない・・・ってものだから、外に向いている。こんな事があって、その説明をした時に、頑張ります・・・って意気込みで乗り切ろうとする人がいて、それはそれで何とか逃げ切る人もいれば、まさかこんなにハードルが・・・とくじけちゃう人もいる。

こんな感じの中で、外に飾るものと室内に飾る違いを説明したんだけれど、ここまでは説明。では次は感じる・・・って目に見えないモノの話。
例えばくつろぐ・・・って外と家どっち?・・・例えば、お洒落なカッコは外と家どっち?・・・みたいな話ね。

もしそりゃ自宅はくつろげるし、お化粧だって落とすわ・・・って人なら、でしょ・・・って話。つまり室内なら多少グレードが落ちたとしても、楽しかった・・・とか、出来ちゃった・・・で飾る事はたやすいし、仮に見せるにしても家族と部屋に入れる親しい人のみになる。

では外だと・・・そりゃ表札にモザイクなんてやってあれば、見ようとしなくてもつい目が行く事があるよね?だってまだまだメジャーじゃないから、表札として付いていれば、あれ?なんだろう・・・って見られるのね。そう見られる・・・。ここね。

つまり見せると見られるでは意味が違うのね。この意識の違いを理解出来れば、ただ出来たでは済まないのね・・・見られるのだから。つまり外は見せるだけのものを作らないと、見られる前提なのね。室内のハードルとは違うのね。

そこをご理解出来れば、更なるハードルとして店舗となると、完全にじっくり見て貰う・・・になる。当然店舗はそこにいる滞在時間が長いから、じっくりも見られる訳で・・・本来ならしっかり練習をして・・・と言いたい所なんだけれど、オープンに間に合わせたい気持ちは良く判るのね。

そうなると、ぺきぺきで楽しんでいる場合じゃなくて、労作展なんかと同じ感覚。目的意識がはっきりしていて、期日までに何とかする。ここさえしっかりして、それまでに出来る事をやって行けば、そこそこの結果は出るのだけれど・・・。

ここが難しい所で、仮にあれもこれも・・・と思っていた場合、体験した後、難しいと思えば、あれは無理かぁ・・・これも無理かも・・・と消極的になったり、逆にこれなら出来るかも・・・と思えれば、もっとやる事は膨らむだろうし・・・。気持ちと言うものはこんな事に左右される。

いずれにせよ、大事なのはやりたい事は何か?であって、出来るかどうか?の判断は俺がするにして、作品依頼なら俺がやるし、教えて貰って自分でやるのならDIYだし、ただもう1つあって、アシストありの出張教室と言うのなら、本人も参加するってスタイルだってあると思うのね・・・・。

今日は体験も必要だけれど、そう言う説明も必要だったのね。って本来なら画像って話なんだけれど、デジカメをアトリエに忘れてきちゃったのね。
まだ環境に慣れていないんだろうね・・・何かちょいちょいミスがある・・・・。

そんなこんなでその後は、久しぶりに家族の紋章の作品・・・久しぶりに向き合うと作品の重み・・・結構きついのね・・・。商業モザイクはきちんと仕上げるって感じなんで、ある意味始まれば時間が解決するのね。しかしオリジナル作品に答えは無いのね・・・。

果たしてこれで良いのだろうか?・・・そんな事を考えると、手が動かなくなる。しかも時間が経ってしまっていて、良くも悪くも・・・。根本は何も変わっていないのだけれど、このタイルは・・・と探さないとならないし、これってどうやって作ったっけ?と思い出さないとならない。

ある意味、ずっとやり続けられる作り方は慣れもあるし、いちいち探すなんて事も無い。ただつまづくと順調だったのなら、ピタッと止まった感は強く、無理にも進みたくなる。逆に今のような場合、完全に忘れた訳では無いけれど、向き合い疲れしていた時からすれば、リセットって気分。

ただ、常にプレッシャーを受けていたから慢性的だった時と違い、リセットした分、急激なプレッシャーが掛かったって感じで、こんなにきつかったか・・・って思い出した感じになった。正直、いくらかやって逃げて来た・・・って感じ・・・。

ただしばらく振りに向き合ったんだから、まっこうなるだろうな・・・とは思ったのね。でも逆に楽々って気分にならなかったのだから、それだけの作品になっているんだろうな・・・とも思えたのだけれどね・・・。



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