今日は午前がウチの犬の杏さん、午後から闘牛士の背中のリピーターさん教室。そうね、いきなりなんだけれど、ここに来る生徒さんの大半は、俺を含めた美術の学校や、デッサンが苦手な人が
多いのね。だからその代わりにって事では無いが、タイルを切る事に特化すると、みんな切る事が上手くなって来る。そうすると、どうなるか?って言うと、下絵に沿って色んな形に切れるように
なるのね。普通に文字で説明すれば、全て良い事と悪い事は背中合わせで、絵が上手いって人は、絵が上手いから、その絵に色を足せば、最高の絵になる。こう言う理屈だと思うのね。
それを絵が下手です。でもタイルを同じ形に何枚でも綺麗に切れます。って事を手に入れると、下絵さえあれば、その通りの絵になります・・・ってな事になるのね。そう言う点では、今日の2人
は、かなりそれに該当するようになったのね。これを少し変化した文字にすると、めちゃ上手い絵を描ける人が、モザイクを始めました。その絵の女の子は髪がサラサラしていて、風になびき、
まつげが長くカールしています・・・。こんな繊細に切れんの?所が、この絵があると、今日の2人くらいになると、切れるかもね。って事になる。つまり楽譜やレシピ、図面さえあれば、かなり
近づける事が出来る人、つまりモザイク職人くらいに来ているのね。それを自分の絵で、つまりオリジナルで作るようになると、アーチストって感じになる。そんな違いがあるのね。
その時に今日の2人に同じ説明をしたんだけれど、今更簡単には画力は上がらない。だからその分工夫をする。その工夫は絵の上手い人からは教われないのね。こんなの必要が無いからね。
まず上の花、この場合はネモフィラなんだけれど、まず気に入った画像から、花をピックアップしたら、自分が切れる大きさに拡大をする。それをトレーシングペーパーに写したものが上。
この花を組み合わせたものが下。つまりデッサンはしなくて良くて、組み合わせを考えたって事になるのね。その時に、どうして下の絵の組み合わせになるのか?ここなのね。
まずどんな感じなの?って聞くと、いっぱいに・・・みたいな感じの表現だったのね。その時に、いっぱいってね・・・例えば阪神優勝の道頓堀だっていっぱいだけど、多分そう言う意味じゃ無い
でしょ?そこで例えば、花を手を繋ぐイメージに考えると、恋人繋ぎなんてのもあるし、ダンスの前のご挨拶程度の繋ぎ方、ハグ的なもの・・・色々あるでしょ?そんなのを意識すると、大きく
重なったり、ちょっぴりとか、そうすると、色々な重なり方があって、自然と隙間も出来るのね。それをいっぱい・・・って文字だけで考えると、牧草だっていっぱいなのね。花はぎっしりでは
無い訳で。その時に、言葉の表現力って言うのは、画力とは違うから、いかに想像するか?になるんだけど、画力はそう簡単では無いけれど、想像するって言う事がイメージなのね。でも、大抵
の人は、イメージって言う言葉を使って、イメージでは無く、ほぼ決定事項みたいなものがあるのね。だからイメージ通りにならないのは当たり前なのね。イメージって言うのは、そもそもが、
まだザックリな状態で、そうね、例えばどんな感じ?って質問の一歩目って、やっぱ山より海かな・・・こんな感じ。そっかぁ海かぁ・・・じゃどんな海?って時に、村木賢吉おやじの海じゃ
無いよね・・・なんて茶化したり、それは海外?国内?釣り場?海水浴場?サーフィン?・・・みたいに怒涛の質問で、答えているうちに、それってこんな感じにならない?とか、そこにそれは無いなぁ・・とか、
段々具体的になって行くものなのね。それが、相談前に具体的に、これがあって、これがあって、ここにあって、サイズはこの大きさで・・・ってほぼ決まっているのなら、じゃそれが出来ると
思われる大きさはこの位かな?って拡大すると、こんな大きくては要らない・・・なんて事が多々あるのね。この場合は、質問してそれをいかに遂行出来るか?探しでは無くて、思いつき的なもの
だから、単に思いついたから・・・簡単に辞められるのね。それが思い入れのあるものなら、どうしても・・・って事になると、何処までそれをするのに耐えられるか?って事になって来るのね。
ウチの犬の方は、こうして下絵を描かずにオリジナルを作っている・・・って思って貰えると良いのね。それを徹底的に同じ形でオリジナルって杏さんと、色んな形を練習している闘牛士の方の
違いで、闘牛士の方はこれが完成した後、次の作品はオリジナルって事なら、こんな事がオリジナルの一歩目の話って伝えたんだけれどね。
こうして比較すると、オリジナルであろうと、そっくりに作るって事でも、ここまで上手く切れるようになると、どちらも凄い・・・って作品になるのね。そんな中、日本シリーズが始まって、
闘牛士の方と一緒に・・・って事になるんだけれど、38年前の神宮も所沢の優勝も現地で見た。38年前かぁ・・・22歳の時かぁ・・・タイル屋5年目・・・そうね、きっと日々の鬱憤晴らし的に
応援していただろうなぁ・・・まぁ今は打ち込むものがあるし、自分よりも年下の努力をしている人達に叱咤する事は無いだろうし・・・あの頃とは見方も変わっているけれど、岡田さん良かった
・・・って思ったりして。そんなこんな後は、当然仕事はしていたのね。
小3の女の子のお母さん下地・・・大体完成。