かったかくんのホームページ

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対面式での話

2008年04月12日 | Weblog
 先日、職員室の机を整理していると、朝日新聞を切り抜いた「天声人語」の記事が出てきました。以前、五馬中学校に勤務していた教頭先生のものでしょう。こんな内容でした。

 ある会社のガードマンの退職慰労会したときのことです。ガードマンの方のあいさつがありました。とても気配りのできる方だったそうです。その方は、一通りのお礼を言いました。最後にこういいました。

「楽しかったのですが、一つだけ悲しいことがあるのです。それは、皆さんが退社をするとき、「お疲れ様でした。」などと声をかけても十人に一人か二人しか、あいさつを返してくれる人はいなかったことです。みなさんは、会社で忙しかったり、ストレスを感じていることもあるのでしょう。でもそんなときだからこそ、お互いにあいさつをかわすことを忘れてはいけないのではないでしょうか。」

という内容でした。周りの人は、それぞれに思い当たるふしがあるので、お互いに申し訳なさそうな顔をしたそうです。

 昨日、一年生の対面式がありました。写真は対面式のものです。校長先生が出張でいなかったので、代わりにあいさつをしました。

五馬中学校の生徒は、あいさつができます。廊下ですれ違うときなど、

「こんにちは。」

と必ず言います。だから、同じ人と、「こんにちは。」と何回か交わすこともあります。五馬中学校ではその行為が自然なのです。「こんにちわ。」とあいさつをするだけで、他の言葉を言わなくても、なんとなくコミュニケーションが取れているような気がします。相手と親しみがもてます。そんな伝統があるのです。でもさらにレベルアップをしようという話をしました。

 ある先生の学級通信に「入学式の声が小さくて残念だった。」という内容の記事 が載っていました。かったかくんも同じように感じました。あいさつもするのですが、声が小さいとよく言われます。だから、さらに私たちのレベルを一つ高めて、相手に伝わる声であいさつをしようという内容のことを自戒も含めながら話しました。

 話すときに何人かの生徒を見つめて話しました。どの生徒もにこっとします。話を聞いてくれているのかなってこちらもうれしくなりました。いつかどこかで分かってくれ、少しでも自分を変えてみようかなと思うときが来ることを期待しています。
 よりよい学校を生徒・先生みんなで創りあげたいですね。