
今日は、久しぶりの雨でした。
一時は屋根を叩きつけるように激しく降りました。
これから、また気温も下がっていくのでしょう。

そんな中で、「西田敏行」さんの訃報が報道されました。
いつもテレビのドラマで見てきていたので、寂しさを感じました。

今、1枚の写真を大切に持っています。
今から20年ほど前でしょうか。

大分に出張した時に、友達から、
「今日、別府のホテルに西田敏行さんが来て、講演会があるよ。」
そう言われて、おいと一緒に教育の実践研究会の中での講演会に行きました。

そんなに広くない畳の部屋に、小さな演台が置かれていました。
「ここに本当に、西田敏行さんが来るのかなあ。」
と思いましたが、ハットをかぶって、おしゃれな格好でさっそうと登場しました。

オーラがあります。
もったいない&フレンドリーな講演会です。
奥さまが大分の方で、奥さまと教員の方が知り合いで、帰省時に一緒に来たということでした。

畳の間なので、どこにいようが、いる位置が指定席です。
一番前の演台の下近くで話を聞きました。
大切な1枚の写真を今でも持っています。
記憶は薄れてきていますが、話は、映画「学校Ⅱ」のことや「釣りバカ日誌」の撮影の秘話、また三國連太郎さんのプロとしての役者ぶりなどを楽しくも真剣に話をしてくれました。
昔から、毎週日曜日のNHKの大河ドラマを楽しみに見ています。

覚えているところでは、「翔ぶが如く」の西郷隆盛役、「八代将軍吉宗」の徳川吉宗役、「葵 徳川三代」の徳川秀忠役などで主役を演じています。
独特の演技は、見る人を惹きつけてきました。

今、再放送されている「坂の上の雲」や「鎌倉殿の13人」にも出演。

面白いのは、「西郷どん」です。
語り担当でしたが、終わり近く、出演もしています。
西郷隆盛と奄美大島で出会った、二階堂ふみさんが演じた隆盛と愛加那の子ども「菊次郎」を演じています。

語りと出演です。
「菊次郎」は、外務省での仕事、その後、京都市長になっています。
数多くの大河ドラマに出演しています。
たくさんの時間を楽しませてもらいました。

秋が深まっていく中、旅立っていきました。
大河ドラマの一ファンとしては、存在感のある方がいなくなるのは悲しい限りです。
西田さんのご冥福をお祈りいたします。