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夕日が背中を押してくる

2020年09月02日 | 大分県


今、国語では、2時間扱いで、2つの詩の学習をしています。小学校3年生での学習です。

『わたしと小鳥とすずと   金子みすゞ

私が両手をひろげても、
お空はちっともとべないが
とべる小鳥はわたしのように、
地面をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずは私のように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。』


『夕日がせなかをおしてくる  阪田寛夫

夕日がせなかを おしてくる
まっかなうでで おしてくる
歩くぼくらの うしろから
でっかい声で よびかける
さよなら さよなら
さよなら きみたち
ばんごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 ねすごすな

夕日がせなかを おしてくる
そんなにおすな あわてるな
くるりふりむき 太陽に
ぼくらも負けず どなるんだ
さよなら さよなら
さよなら 太陽
ばんごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 ねすごすな』



素敵な詩です。

しかし、なんとたった2時間扱いです。もっとゆっくり子どもたちと読め深めたら、感性も高まっていくと思います。それでも子どもたちなりに、思いを書いたり、発表したりしました。

その中で、
『わたしは、「夕日がせなかをおしてくる」の「ぐるりふりむき」のところがいいです。なにかふわふわとした気持ちになります。』

『「わたしと小鳥とすずと」でみんなちがってみんないいと言われるとなにか安心をします。』



などの思いを書いていました。ほんの少しですが、こどもたちは、作者の思いにふれようとしていました。
 夕焼けの写真は、関門海峡です。


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