かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

小さな学校の大きな成長を願って

2016年01月12日 | Weblog
今日は、3連休が終わっての学校でした。ほとんどの中学校が今日は冬休み明けの実力テストではなかったでしょうか。


勤務する学校も朝からテストのムードで、どの生徒も真剣に答案用紙と向き合っていました。その様子をまわって見ました。


「本気でやれば本物になる」

「時間いっぱい せいいっぱい」

など担任の先生が黒板に励ましの言葉を書いていました。

生徒も先生も気合い十分です。
 

3連休の初日には、先日も書いたように、大分県学校心理士会の定例の研修会が行われました。「小規模小中学校における継続的な予防的心理教育の導入について」というテーマで、日本文理大学の先生から提起をしていただきました。
 

「学校サイズ・学級サイズ、もっと言えば、

地域のコミュニティのサイズが小さくなっている地域が多い」

→結果→

「子ども同士などの多様な人間関係を経験できにくくなる状況ができやすくなる」「子どもの行動モデルが少なくなる」

→結果→

「社会性の育ちにくさが出現しやすくなる」

→結果→

「社会適応力が不足しがちになる」


という少子化、人口減少による子どもたちへの弊害のスパイラルが考えられます。
 

「人は人の行動から学ぶ」ところが多くあります。それが生きる力の「もと」となります。そこで補填が必要になります。それが「予防的心理教育」につながります。

「予防的心理教育」は、

「集団の凝集性を高める」
「仲間入りがスムーズになる」
「個人の特性が表現される」
「対人関係が円滑になる」
「自己理解が促進される」
「他者理解が促進される」
「社会的スキルが発達する」

という効果がもたらされます。こういった傾向は、小規模校だけの課題ではありませんが、小規模小中学校における問題としての取り組みです。
 

手法として、構成的グループエンカウンター、ソーシャルスキルトレーニング、対人関係トレーニング、アサーショントレーニングの4つを小中9年間の継続を意識したプログラムを組んでいます。


先生がスクールカウンセラーとして所属する県内の学校で取り組んでいます。4つをうまく計画的にプログラムしながら、子どもたちにアプローチしています。
 

小規模のため、クラス替えがない、集団に変化がないという学校が多くあります。本校でも今日は、学年を越えての集団活動を生徒会が取り組んでいました。


明日は、外部人材が来校して下さり、道徳の授業に加わってもらいます。揺さぶることも大切なことだと思います。社会的スキルが高まり、社会への適応力をもって、義務教育の9年間を終えてもらいたいと願います。


勤務校と比較しながら、学習することができ、有意義な会でした。

最新の画像もっと見る