かったかくんのホームページ

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あの頃のにおいがする

2011年07月22日 | Weblog
 家の中には、父や母や嫁いでいった姉たちとの思い出のものがあります。時間が経てば、なくなったり、壊れたりしていきます。そんな中で、今回事情があり、家の一部の改築をしました。依頼したボリさんの心配りで今までの時代を過ごしてきましたが、ほこりにかぶっていたものが復活したものがあります



 家の一部の改築が終わりました。期間がかかったけれど、一つひとつ丁寧にしあげていってくれました。



 今まで何かといろいろお世話になってきたボリさんに改築を依頼しました。ボリさんは、寒い季節から手がけていってくれました。



 ボリさんは、ときおりブログにも改築の様子を掲載していってくれました。それを姉たちや、入院をしている家族たちが楽しみにしていました。




 先日、完成した内部の写真を掲載してくれていました。姉から電話がありました。




「土間のところにあるのは、釘箱やろ。懐かしいね。」釘箱が今回、ベンチになっています。2メートル×1メートルくらいの結構大きな釘箱です。かつて、幼い頃、家は店をしていて、建材を扱っていました。釘箱の中には、いろんな大きさの釘を収納するために区切りをしていました。



 姉は言いました。「お客さんが来て、ふたをあけて、釘を取るときは痛かったよね。」

 確かに。下の写真の座るところが釘箱です。


 
だから、釘をはかりに乗せるための挟む物がありました。ふたを開けたときちょっと油のにおいがしました。3人のきょうだいたちにとって、店の真ん中に置いてあった釘箱は店のシンボルでもありました。それをボリさんは、入り口入ったところにベンチとして生き返らせてくれました。



 また商品のセメントなどを置いていた倉庫の梁は天井に見えるように取り付けています。物置になっていた倉庫の開かずの戸は、入り口はいったところにと、思い出を大切にしてくれる心配りで、父や母とも一緒に生活してきた家具が朽ちることなく生き返って来ました。



 亡くなって8年を過ぎた父がもし生きていたとしたら、どのくらい喜んだであろうかと思います。



 仕事の関係で、なかなか家でゆっくりすることはありませんが、いろんな意味で温もりを感じますし、その温もりを大切にしたいと思います。

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