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今年も残すところあと2日となりました。2010年の終わりをいろんなところから感じさせられます。
物心ついたころから学生くらいまでの年末の過ごし方は、学校に勤務していている今とはまた違ったものがありました。
家は建材やいろんな生活用品を扱う田舎の店を営んでいました。
節期払いというのでしょうか。昔は、つけをして、盆や正月前に支払いをするという家がほとんどでした。だから年末は支払いに来る人が家にやってきたり、また集金に駆けずり回るというのが毎年やってくる恒例の出来事でした。
人件費がかからないように、小学生になってから、この季節は、子どもたちは、両親に集金用のかばんを持たされました。かばんの中には、領収書、請求書、釣り銭が入っていました。歩いて、集金に回ります。
子どもながらにいろんな生活が見えてきます。家の様子を感じてきました。今でもあの頃のそれぞれの家がどんな家であったのか、どんな人だったのかをおぼろげながらに覚えています。
「感心やね。ごくろうさん。」と優しく接してくれる人。「まんじゅうを食べていきなさい。」と気づかってくれる人。あったかい家も多かったです。
こんな家がほとんどならいいのですが、いろんな家があります。
「今度は、こんくらいしかお金がないから、そう家の人に伝えてくれない。」
「うちには、金がねえんじゃ。かえんない。」
請求書を見ながら、
「こんなもの、もろちょらん。」
帰っても、年末や盆だけは店も人でいっぱいです。大晦日のレコード大賞が始まるころにやっと、人の気配がなくなります。(今は、レコード大賞は30日だけど)今になってみれば、いい経験、勉強でした。
こうやって、田舎で小さな店を営みながら、学校に行かせてくれた両親に感謝をしています。