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2学期の始まりまで、あと5日となっています。学校では、夏の始まりとはまた違う活動が行われています。
校舎内では、体育大会の応援の練習や話し合いが3年生を中心にもたれています。またグランドや体育館では、新人戦や駅伝大会向けて、部活が活発になっています。
そんな中で、電話をとる機会が多いのですが、
「○○が痛いので、部活を休みます。」
と言ったような電話をよく受けます。
思い出すのは、野球部を担当していたときのことです。最上級生の生徒。故障をしたことがありました。でもその生徒は部活を休みませんでした。
ボール拾い、ノックのボール出し、後片付け・、グランド整備・・プレイはできないけれど、故障が治るあいだ、チームのために自分ができることをしてくれていました。よくクラスの目標や部活の目標などにあるのですが、
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」
One for all. All for one.
こんな選手がいるようなチームのムードは強いですよね。自分のことはできないけれど、でも・・・みんなのことはできる。
レギュラーではありませんでしたが、本当に野球が好きだったのでしょう。高校に行ってからも野球を続けました。みんなも彼のことを尊敬していましたし、生徒たちが、これから生きていく中での大切なものを見せてくれました。
こちらも彼から多くのことを学びましたし、また、彼のすばらしい姿を他の生徒たちに伝えました。今でも忘れることのできない思い出です。部活は、それぞれの技術を学ぶとともに、これから生きていく中で、大切なルールやマナー、人として大切なもの・・・を身につけていくものだと思います。それは、技術以上の価値があるでしょう。
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いろんな体験を通しながら、生徒たちは成長をしていきます。