
この便は福井県の敦賀港発で、北海道行きのスペースにはすでに5台のバイクが積まれていました。
ヘルメットは網棚に、トップケースとタンクバッグはバイクに着けたまま、他の荷物を持って3階エントランスに上がります。

今回はいつものツーリストBより2クラス上のツーリストSを予約しました。

一つの部屋の中の通路を挟んで10ずつカーテンで仕切られたベッドルームがあります。

足元の床スペースは向かい合わせで2段ベッドのツーリストBと同じ幅ですが、その床面を一人で使えるので荷物の置き場所や着替えには充分です。

ひと段落つけてから、やっと飲めるぞと船内の自販機で缶チューハイを買い、共用スペースでプシュッが22時46分。
定刻は過ぎていますが、車両積み込みに時間が掛かったため遅れた出港になると船内放送がありました。

動き始めてからもう1缶買って部屋でプシュッ。

ツーリストSにはテレビがあり、電源を入れる前に持ってきたイヤホンを差そうと本体の周りを探すのですが見つかりません。
それもそのはず、もともと音は出ないようスピーカーはなく、枕側の壁にリモコンとイヤホンジャックがあったのでした。

秋田寄港便なので翌朝4時ころには船内放送があり一旦目が覚め、また少し寝てから秋田出港後に外に出てみました。
朝食は買っておいたパンを左舷側の窓際にセットされている椅子・テーブルで。
そのあと入った午前中の大浴場はほとんど人もいず、右舷側のロールカーテンを上げると見える海原。
こんな贅沢気分はなかなか味わえません!

缶コーヒーを飲んだり持ってきた文庫本を読んだりしているうちに、12時を回ってお腹も空いてきたので5階レストランへ。
ビーフカレー 720円

馴染みある感じのカレーでライスも充分、スープも付いて(お茶は給湯器でセルフ)なかなかリーズナブルないいメニューでした。

レストラン横の通路からは外に出られるようになっていました。

最後尾のデッキにはヘリポート。

下には避難時の集合場所がありました。

振り返って前を向くと見えるのがレストランです。
自販機は常時、レストラン、カフェ、ショップは営業時間をずらしながら開いているので飲食の心配はありません。

もうすぐ苫小牧東港に着岸。
船内放送の案内に従い車両デッキに進みますが、その前にバイクのキーがないことに気が付きます。
ああ、多分またバイクに差しっぱなしなんだろうとお気楽気分で戻りますが・・・・・差さってない・・・・・
トップケースの中にはスペアキーが入っているはずなのですが、トップケースのキーもどこにあるのか分からず、ロックを壊して開けるかと作業員さんにバールを貸してもらうよう言うと、「工具はいくらでもあるからいいですが車両下船の最後に」と。
・・・・・やっぱり普段と違うことをするとこうなるっていう典型的なパターンですね、再々度探してみると、確かめたはずのショルダーバッグの小さい外ポケットに2つとも入っていました!
作業員さんお騒がせしました、Vストローム1050さん気遣ってもらいありがとうございました。

16時49分、少しのタイムロスだけで無事北海道に上陸できました。