





芭蕉句碑

秋山夫人墓
6月上旬、花の咲くタイミングが少し異なる菖蒲と紫陽花の両方を撮りたいと本土寺を訪ねました。本土寺は日蓮聖人の六人の高弟の一人である日朗聖人が開いた古刹です。菖蒲はこの日まで雨が少なかったためか枯花も目立ち始めていて例年より元気がないようでした。アジサイは三分咲きくらい。やはり両方を同時に撮るには無理があるようです。
境内には1684年に水戸光圀公が建立した秋山夫人の墓があります。彼女は徳川家康の側室の一人で甲斐の名門武田氏の名跡を継いだ武田信吉の母親として知られています。
ここには ”御命講や油のような酒五升” という芭蕉句碑もありますが芭蕉本人はここには来ていません。この句碑は芭蕉を慕うこの地区の俳人達が1804年に建てたものです。御命講とは日蓮が没した忌日に法要を行うことを言うそうです。
逆に小林一茶の句碑はありませんが度々本土寺の芭蕉忌に参列して次のような句を残しています。
”芭蕉忌に先つ々がなしや菊の花” ”ばせを忌や時雨所の御コンニャク”