駅前の案内板
八坂神社の鳥居
毛戸寒し大海の風降る雨をおほむね払う岬なれども 与謝野晶子
勝浦海中公園が見えます
手弱女平の丘 幸福の鐘
ラセイタソウ 葉の感触がラセイタというラシャに似た毛織物に似ていることから。 特徴, 葉はぶ厚くちりめん状のシワがあり..
ママコノシリヌグイ 刺が鋭く実の子だったら絶対にこの植物で尻を拭うことはしないが、継母なら可愛くない継子の尻を拭う ?...
オオカナダモの白い花 大きな水槽にはメダカがいました
ナンテンハギ 葉が南天の葉に似ている
ハイメドハギ メドハギに似ていて茎が地をはうのでこの名が
センニンソウ 果実に白い毛のようなものがあるので仙人草の名前が。つるで他の植物にからみつき大繁殖..。野生クレマチス
ツリガネニンジン 花が釣鐘状で、根っ子が朝鮮人参に似ていることから、この名前が付けられて
カンゾウ 対岸の崖には密集して咲いていましたがここでは一輪のみ
鵜原理想郷とは千葉県の外房にあり静かな入り江の彼方に青い海が広がり、散策するには格好の景勝地でした。大正時代には別荘地の計画があって理想郷と命名したそうです。駅は昭和2年に出来ましたが現在は無人駅になっていました。初めに駅から歩いて10分のところにある八坂神社を参拝しました。ここは7月の第4土曜日には江戸時代初期から始まったという「鵜原大名行列」の祭りが行われるところです。今年も2年続けて中止になったそうですが400年も続いているというお祭りは八坂神社を出発し、鵜原の街中・日本の渚百選に選ばれている鵜原海岸を何時間もかけて練り歩き浜の白い鳥居の前に繰り出すらしいです。
神社から数分歩くと浜に出ました。海では多くの若者がサーフィンを楽しんでいました.砂浜を少し歩いてから鵜原ハイキングコースになっている黄昏の丘に向かいました。珍しい海岸特有の植物などの説明を受けては写真を撮ったりメモしたりしたので遅れ気味になりながらも黄昏の丘ではのんびり海を見ながら昼食をとることが出来ました。眼下には、煌めく海に浮かぶ漁船もみえ、周辺はとてもよい漁場となっているとのことです。
その後はすぐ近くの高台にある小さな大杉神社にもまいりました。約六百年前(推定)に建立されたという大杉神社は、海上安全、大漁祈願、水難除け、家内安全等に霊験があるそうで安政年代に奉納された鯨の頭骨が奉納されているとかです。少し戻って今度は藪椿の群生林がある毛戸岬では太平洋の荒波を眺めたりしました。さらに進んで自然の風化によって形成された白い砂岩のでこぼこした滑る地形を歩き、少しばかりスリリングを味わいながらたどり着いた手弱女平の丘では幸せの鐘を鳴らして小休止をしました。帰路は素掘りの暗いトンネルを抜けあっという間の3時間の散策を終えて出発地の鵜原駅に戻ってきました。散策と言っても階段を上ったり下りたりのハードな場所もありましたが林友会の今日の参加者は21人でした。
多くの文人や画家に愛された鵜原理想郷ですが与謝野晶子はここで76首を詠い,三島由紀夫は「岬にての物語」という短編小説を書き上げたそうです。泊まっていたという「鵜原館」も帰り路の高台に見えました。毛戸岬の近くには青の洞門へ降りる道があるそうです。色々と調べなおして今度は快晴の日にまた訪ねたいと思わせてくれた一日でした。出かけた9月28日は台風が近づいてきていたので天候は曇り時々晴れ。
毛戸岬の眼下に漁船藪枯らし