川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

同姓同名・同一目的・同一時間・同一場所、その出会いと必然偶然と縁

2005-06-26 16:16:36 | Weblog

「必然」の思考実験
6月25日記事「品川駅の出会いから『必然』の理解へ」について、コメントをいただきました。
同姓同名で同じデザインの財布を持っている年下の男性と、同種の運転免許を取るために、同一時間に同じ運転免許試験場で出会った。このことと、必然・偶然の関係をどう考えるかというものです。思考実験のようなものですが、私の考えではこうなります。

同種の財布はたくさん売っています
年下の男性を仮にBさんと呼びます。Bさんが同じデザインの財布を持っていたのは、特に不思議に思いません。大学を卒業して私が最初に就職したのはネクタイの製造卸メーカーでした。俗にいうデパート問屋です。そして次に大手カタログ通販会社のマーチャンダイザーとして勤めました。デザインもので少量生産を自慢にしている商品でも100や200は流通しています。普通のファッション商品なら、大量に生産され大量に販売されているわけです。

奇遇でも「必然」です
同姓同名の人と、同一目的、同一場所、同一時間に出会ったことは奇遇としかいいようがありません。それでも、Bさんとコメントさんの時間と経路を追っていけば、出会いは「必然的」結果ということになります。奇遇ではありますが、単純な理屈といえます。

主体と客体、「縁」に触れる
それよりも焦点になるのは、このことに出会った人が、このできごとをどう感じたか、ということでしょう。主体と客体に分けて考えてみます。主体をAさんとします。客体はAさん以外のすべてです。家族も友人も大地も空も景色も、自分以外の外部環境すべてが客体です。Bさんも客体です。Bさんという客体が行動を起こしてAさんと出会ったとき、Bさんという客体はAさんという主体にとって「縁」という性格を持つ存在です。運転免許試験場で出会うという動的な状況は、「縁に触れる」という状況になります。

同じできごとでも反応はいろいろ
AさんとBさんは同姓同名で同種の財布を持ち、同一目的で同一時間に同一場所で二人は出会った。夏日のきょうあたり心霊テレビに出演できそうな話です。AさんとBさんが健全な普通の人であれば、「奇遇や、こんなこともあるんやな」で終わります。AさんとBさんが人なつっこい気性であれば、それが縁で友人関係になることもあるでしょう。AさんとBさんが、たまたま気分がおちこんでいる時期でオカルト好きであれば、心霊本を買ったりするかもしれません。AさんとBさんがお金持ちであれば、細木数子さんに魅入られて百万円も二百万円もお金を出して、お叱りを受けながら助言をいただくかもしれません。

同じ縁に触れても人それぞれ
同じできごとに出会っても(縁に触れても)、人それぞれです。その人が気づかないままに自分の底に秘めているものが、縁に触れて姿を現します。その人の持ち味、個性、生命の傾向性など、表現はいろいろですが、人それぞれに固有のものです。私なんかも若乃花、貴乃花兄弟の争いをテレビで見ます。同じ親、同じ家庭環境、同じ相撲の環境で育っても、あれほどの個性の違いが出てきます。

…とまぁ、私の考えはこのようなものです。


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