先日、政府税制調査会基礎問題小委員会での「専業主婦侮蔑発言」が報道されました。そこの部分を財務省ホームページの議事録から転載します。委員は26人(税制調査会基礎問題小委員会委員名簿)で、うち女性委員は3人です。
この発言をした委員の慢心と人を見下す心について、嘆かわしく思います。私の感想は別に書こうと思っていますが、まずは発言記録をお読みください。
◇税制調査会第37回基礎問題小委員会(17.5.27)議事録
〇ちょっと先ほどの委員は誤解していると思うんです。今、専業主婦であれば子供を産むとは限らなくて、逆に専業主婦で何もしないのが多いんです。子供も産まないで。つまり、人生に前向きかどうかというと、働く女の人は前向きで、子供を産みたいわけ。働かないで家でごろごろしている主婦が、子供を今産まないんです。
※専業主婦が何もしないなんていう人は、まったく地域社会を知らない
人です。私の自治会長と県立高校の育友会長経験からいえば、主婦を
している女性は地域にとってなくてはならない存在です。
逆になっているので、先ほどの委員に時代とのずれを少しわかってもらったほうがいいので、つまり、パラサイト・シングルっているけれども、今、パラサイト・ワイフというのができてきた。つまり、変な生命力のない人たちがたくさん生じていて、お金を持ってぶらぶらしているんですよ。消費にはいいかもしれないけれども。
※主婦に生命力のない人がたくさんいると暴言を吐くこの委員は、主婦
に対して何らかの心理的負い目を持っていると思われます。
そういうところで、何か政策誘導的なものを作らないと、そういう人は淘汰してもらうなり何なりしてもらわないといけないような、そういう方向性を、あるいは前向きな人にはきちんとした支援をするということを考えないと、ちょっと困るのではないかなという方向に来ているんですよ。その思っている家族が。
※「淘汰」なんていう発想を持つ人が国の政策審議委員であることに恐
れを抱くとともに、このような人を選任推薦した役人や承認した役人
・大臣等の人柄にまで思いが及びます。
〇反論していいですか。私が言っているのはそうではなくて、家族というものを大事にして、その中で子供がたくさん生まれて、家族がいい教育をして、そして次代の日本を担うというようなことを考えてもいいではないかと、そういうことですよ。
だから、時代が古いとかそういうのではなくて、産まない人の家庭はどうでもいいのですけれども、3人も5人も産んだ人を、どういうように家族として平和が保たれるような税制というのがあり得るのか、ということを考えてもいいではないか。前向きのことを言っているので、別にだめな家族を支援する必要はないと思いますね。
※「だめな家族を切り捨てる」議論に驚きます。私なら、「だめな家族
をどうして救うのか」という議論をします。
○でも、そうなると、だめな家族も恩恵を受けますよね。
○でも、子供に対する税の支援ということをいろいろ考えるのであれば、子供を産まないでのんべんだらりとしたところは、税の支援は受けられないわけですから。
○この議論で何かありますか。こういう時はあなたの出番だから、何かありますか。
○子供をつくる、つくらないというのは、手当とか金の多寡じゃないんですよね。昔言ったのは、男に魅力がないからだと、これ以外はないんですね。
○また、出てきた、その話が。
○それはいいんです。基本的に結婚しないのが多いからなんです。それはどうにもならないから諦めていますが。
先ほどの委員は意欲のある女性という言い方をしましたけど、働いている女性のほうがちゃんとご飯を作るというデータもあるんです。専業主婦で時間がいっぱいある人こそ、コンビニで買ってきた発泡スチロールで食べさせちゃうというのが多いんです。ただ、託児所をいっぱい作ったから子供を産むかというと、それもまた違うんですよ。駅に保育所があって……、子供は荷物じゃないんだから。
※私の息子は今コンビニアルバイトをしています。場所は私の住む郊外住
宅地です。コンビニ弁当の上得意は建築関係や営業関係の男性です!
税調委員様の話とはまったく異なります。