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今回紹介するケースは、自民党中央のホームページ内で、教員摘発を目的にして学校内部からの密告を促すものです。前回紹介の自民党都連「連座」処分予告よりもっと多くの媒体で紹介されています。川本ちょっとメモでも、記録に残しておく意味で紹介します。
このケースは、「政治的中立を逸脱するような不適切な事例」を募集していて、「以下、政治的中立を逸脱するような不適切な事例を具体的(いつ、どこで、だれが、何を、どのように)に記入してください」と、記入要領を付してあります。
これは、「学校内部からの密告を促す」もので、「密告奨励フォーム」への非難が集中しました。非難を受ける中で、「政治的中立を逸脱するような不適切な事例」がほかの表現に入れ替えられたりしたそうですが、今では閉じられました。
しかし非難を浴びて短期間で閉じられたといえども、自民党中央のホームページに顕れた事実は、①教育現場への密告奨励という手口、②「平和」という人間の基礎的価値教育を排除しようとする政治介入の立場を示しています。自民党の現今の体質を示す事実として、今後も注目していかねばなりません。
非難を浴びた「学校教育における政治的中立性についての実態調査」という表題のメールフォームは、7月上旬、自民党のホームページに掲載されました。そしてほぼ2週間後に削除されました。
本文は次のようなものです(ただし今は削除されています)。ご覧ください。
◇ ◇ ◇ ◇
学校教育における
政治的中立性についての
実態調査
党文部科学部会では学校教育における政治的中立性の徹底的な確保等を求める提言を取りまとめ、不偏不党の教育を求めているところですが、教育現場の中には「教育の政治的中立はありえない」、(注)あるいは「子供たちを戦場に送るな」と主張し中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事実です。(注)指定している「戦場に送るな」は平和を語るときの決めことばです。平和を語る言葉をもって「教育の中立性を損なう」と見える側の価値観の反人間性がうかがえます。
学校現場における主権者教育が重要な意味を持つ中、偏向した教育が行われることで、生徒の多面的多角的な視点を失わせてしまう恐れがあり、高校等で行われる模擬投票等で意図的に政治色の強い偏向教育を行うことで、特定のイデオロギーに染まった結論が導き出されることをわが党は危惧しております。
そこで、この度、学校教育における政治的中立性についての実態調査を実施することといたしました。皆さまのご協力をお願いいたします。
◇ ◇ ◇ ◇
上の文章に続いて、次の項目に記入してメール送付するフォームになっています。
①姓 ②名 ③フリガナ ④性別 ⑤年齢 ⑥職業 ⑦勤務先・学校名(教職員の場合のみ) ⑧連絡先電話番号 ⑨連絡先FAX番号 ⑩連絡先のご住所 ⑪E-mail ⑫政治的中立を逸脱するような不適切な事例
⑫には、次の注意書きを付けてあります。「以下、政治的中立を逸脱するような不適切な事例を具体的(いつ、どこで、だれが、何を、どのように)に記入してください。」
冒頭画像には、⑤年齢、までが写っています。