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超光速、夏の裂き織り

2019-08-08 | 機織り

今朝はまだ筬に通していたんですよね。

昼間は外出、夕方から織り始めました。

娘時代の浴衣を手で、紐状に裂いて緯糸の替わりです。

洗濯して、半世紀も経つ木綿地はビリビリと、気持ちよく裂けます。

板樋に巻いているのは保多織り、四国高松の藩の専売品でした。

ワッフル織に似た織り方で涼しいのです。シーツや枕カバーなどもあります。

http://www.botaori.com/

そうそう、私がこちらの学校へ進学するとき、下宿の方へのお土産に浴衣地を買って持って行ったのでした。

父が荷物を乗せた車を運転して、高速道のない時代、はるばると広島まで。早朝、紺屋町かどこかのお店に寄って注文していた品物受け取った記憶があります。

同級生のお店で、お母さんがおまけに布巾を二枚くださいました。遠い遠い記憶がよみがえります。この先、もう思い出さないかもしれないので、ここに書いておきます。

昔はどこのお宅にも保多織りの浴衣が標準装備だったし、ちょっとした進物などにも使える高級品でした。

すみません、長話になりました。

話は長いけれど、織りの方はあっという間に終わりました。

裂き織り専門の友達が、目が悪くなったおばあちゃんがするのが裂き織り、なるだけ太く裂いて早くすればいいとのことです。

22時半ころ完成。

途中夕食の支度、食べて片付けて、テレビ見ながら転寝して、実働時間は3時間くらい。

わおう、浴衣が地味なので織っても地味。深い紺色は、帰省した夏休み、近所の和裁の先生の家へ通って教えてもらったのでした。

ほどくとき、とても下手な縫い方で、我ながら呆れました。

浴衣…暑いのでトンと着ませんね。

島尾敏夫「死の棘日記」だったかに、狂った妻がそれでも一晩で浴衣を縫いあげるという話が。いえ、あれは「智恵子抄」だったかな。いずれにせよ、昔の女性は浴衣などあっという間に縫っていたらしい。

以上、浴衣にまつわる個人的なあれこれでした。

 

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比治山で対馬丸慰霊碑を探す

2019-08-08 | お出かけ

今日も暑い。暑いけど、外出のついでにチャリンコで比治山へ行く。

先日、沖縄でもらって来た「対馬丸記念館」会報に、昨年、広島でも慰霊祭が行われたとあったので。

そう言えば、記憶にあります。沖縄戦を研究されている広島経済大学の岡本教授の呼び掛けだったはず。学生たちは沖縄戦を体験するため、那覇から最後の激戦地糸満まで、徒歩で移動する体験もしていると聞いたことがあります。

広島も大変でしたが、沖縄には沖縄としての大変さがあったと、今回の旅行で実感しました。


チャリンコで比治山トンネルまで。木陰に停めてあとは歩いて山に登ります。近道行くはずが却って大回り。まあダイエットだと思えばいいんですけどね。

暑いので、比治山もほとんどだあれもいません。でも木陰を歩くととても涼しかったです。

着きました。すっかりきれいになっています。以前は手前に仏像があったりいろいろでしたが、すっきり、無宗教。

比治山に葬られた、西南の役から太平洋戦争までの戦死者の墓地が、放影研(旧ABCC)建設のため、こちらに集められたそうです。戦後に建てられた慰霊碑もあります。

墓地の南端からの眺め。

南西部。

でもいくら探しても「対馬丸」の慰霊碑はありません。ここ以外にはないはずなのに。。。。

帰ってからネットで調べると、船舶砲兵隊慰霊碑の一部に刻まれていることが分かりました。

https://www.asahi.com/articles/ASL8G66NJL8GPITB01F.html

これはやはり岡本教授が発見したそうです。

対馬丸の慰霊碑は奄美大島など何か所かあるそうで、広島が一番北になるそうです。

きょうは残念でしたが、涼しくなればまた出かけたいと思います。

 続いて隣の放射線影響研究所へ。

被爆者の医学的なデータを収集しています。長崎にもあります。

かまぼこ型の建物は地震に備えてだそうです。

その下の展望台手前に子規の句碑が。

日露戦争の従軍記者として、広島から乗船。船が出るまでしばらく滞在。

鶯の口のさきなり三萬戸。

季節は春だったのでしょう。

子規の見た景色も、一世紀以上過ぎてこのありさま。

広島大学跡地に建設中の高層マンション。


自転車こいでると風が涼しい。

山を歩くと木陰がとても涼しい。

涼しいと、夏は幸せであります。

また行きたいものです。

 

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