本日、近所の店でかき氷食べる予定だったけど、あまりお腹空かないので中止。
ボリュームいっぱいで食事替わりです。写真は2年前の8月。
この本、6年前にも読んでいた。本棚探したら同じものが出て来たのに、またアマゾンで買ってしまった。また読んでまた面白かったからまたよかったけど、老化は細部からじわじわと忍び込むらしい。
私のことはどうでもよろしい。淡々とした、しかし人間っていいなあとしみじみし思える小説。
主人公、野枝はラジオのパーソナリティーを務めるアナウンサー。初め仙台にいて、今は高崎にいる。野枝は子供のころから容姿にコンプレックスがあり、引っ込み思案。人としっかりとした関係を結べず、それでいいと思っている。
しかし生きていればそうも言っておれず、酒場で知り合ったイケイケの女医、実家の親とお姫様気分の、姉がアナウンサーになったことが気に入らない妹、かつて付き合っていた大学の放送サークルの先輩、そして週末にドライブに行く関係になった年上のリスナー男性と、お互い踏み込まず、心地よい距離でこれからも続けていくと予想して小説は終わる。
10年以上前の作品だけど、今の時代の人間関係をよく写していると思う。冷たいわけではない。干渉しない。でも困った時には助け合う。結論はない。今の時代の、30代の仕事している女性の暮らし、感じ方、よく書けていると思う。
昔は結婚にしか生きる場所の無かった人がほとんど。相手も自分で見つけるのではなく、釣り合う人を紹介されて、よほど欠点なければ一緒になり、それでも何とかなった。
たまに外れにあたる。夫の場合、姑の場合。不幸になるのは女性の落ち度ではなく、籤運が悪かっただけ。そんな結婚がたくさんあった。苦労を言葉にすることもできず、泣き寝入りしたたくさんの先輩女性たち。
そんな人に、こんな風通しのいい生活を贈ってあげたいと思った。淡々と普通に暮らす、夫や姑に煩わされることなく。
うーーーん、あまりに今の自分の気持ちに引きずられた感想になってしまった。
家中開け放して風を通し、午前中縫物各種。午後から読書。出かけるのは窓を閉めるのが億劫で、きょうは出かけそびれた。窓は二階にも下にも。全部閉めて回るのが面倒で、もういいやと、出かける用事は後回しにする。毎夏、この繰り返し。
ああ、早く涼しくならないかなあ。