ブログ

 

「小松とうさちゃん」 絲山秋子

2019-08-01 | 読書

久しぶりにこの作家の小説読みました。期待にたがわず、とても面白く読みました。

小松は大学の非常勤講師、うさちゃんはネットゲームをするときのハンドルルームで、本名は宇佐川。どちらも独身の男性で居酒屋でたまたま知り合った関係。

小松は新幹線の中でスマホを拾い、それが縁で同い年の女性と知り合う。彼女は離婚して独り者、昔は自動車学校の指導員、今は家族や友人の振りして入院患者に見舞いに行く、派遣業のように仕事をしている。

小松と女性の関係は一進一退、女性は歯がゆい。昔の教え子だった派遣業の経営者は、退院した人も対象に仕事を増やし、女性は新しいスタッフの指導役を任されてなかなか辞めさせてもらえない。

宇佐川は仕事に忙しいサラリーマン、しかしネットゲームの世界では一つの軍団の主宰者、軍をまとめて戦術を練り、自らも闘い、大変そうである。

この本に表現される人間関係、リアルもネット上も等量にリアル。また言い換えれば、ポスドクの寄る辺ない生活、家族や友人の振りをするのが収入になる暮らしは、今の時代の人の希薄な生き方をよく表していると思う。ここには家族は出てこない。

がしかし、最後の落ちはいろいろなものが腑に落ちていくと言う結末。

読んでカタルシスがあった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高校の頃、一時不登校で

2019-08-01 | 随想

しばらく行ってなくて、でも行かなければと思って、やっと行く気になった時には教科書をどこに入れたか、どのクラスだったのか、教室のどの席だったのかも分からなくなっていて、焦っている私。

元々数学が不得意なのに、ますます分からなくなっているだろうなあ…と焦っている私、という夢を見ました。

暑くて寝苦しく、最近、真夜中から明け方に夢をよく見ます。

県人会で沖縄旅行して、いよいよバスで帰るとき、トイレへ行って戻ってくると、バスは出た後。あんなにたくさん人のいた空港は一人しか見えません。荷物もスマホもバスの中。焦る私。電話番号は実家のしか憶えていない。実家に電話しても、さてどうもならないと焦っている。

高校の時、物理と数学が全然だめで、その気分がいまだに残っているらしい。しかし、この年で勉強に悩んでいるなんて、成績の呪縛解き難し。

沖縄はね、バスで行ったりはしないでしょう。実を言うとあまり行きたくなかった。暑いし、暑いとちょっとしたことでお互いイライラして、ケンカになっても逃げ場がないし。

今ブログで少しずつ写真整理しながら、暑くてハードな日々を思い出しています。


その沖縄、昨日の朝日新聞関西版(広島までは大阪製作、山口県は小倉の九州本社から来る)に秋、三泊四日、往復飛行機、レンタカー乗り放題、一室二人から四人まで同料金で3万円というツアーを見ました。お買い得価格でおなじみのあの旅行社です。

ホテルだって立派なリゾートホテル。ロイヤルホテル沖縄残波岬。どこへ行くのも便利な場所です。

https://www.daiwaresort.jp/okinawa/index.html

広告みて、ビックリ通り越してショックでした。一泊一人2万円くらいからを、いったい原価はいくらで仕入れるのでしょう。

沖縄飛行機往復、ホテル三泊(バイキングは一部オプションとは言え)、レンタカー付で3万円って!!!

これなら関西まで新幹線で行っても先日の旅行よりうんと安い。ホテルをあちこち移動しないのも楽。うーーーん、次に子供たちと行くならここかな。時計を30年以上逆戻りさせて、行ってみたい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書評

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

手織り

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手織り・機織りへ
にほんブログ村

日本ブログ村・ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村