歩いて6分、走って4分の(走らないけど)地元公民館で借りてきた。
タイトルのひとり暮らしは、都会へ初めて出た女の子へのアドバイスではなく、独り身で老い、やがて死んでいく世代に向けて、老後と死後のノウハウいろいろ。
私は今のところ夫がいるし、成人した子供もいますが、それだからこそなお、周りの負担を少なくする方法を知って大変参考になりました。
著者は1944年生まれ、一人で生きていく人たちの権利を守り、検証する会を立ち上げ、様々な相談に乗ってきた。その活動から考え実践してきたことが、この本には詳しい。
まず、人は次第にいろいろなことができなくなる。子供が成長していく逆の過程。それを素直に受け入れ、人に助けを求められる人間になろうと呼び掛ける。
そこのところで目からウロコ。
人に、子供に迷惑かけたくないと思うのは元気な時の強がり。誰しも弱って死んでいく。その事実の前に謙虚になり、上手に年取り、死んでいくことが大切。また制度はよく調べて自分からアプローチする。一人で難しい時は、友人などの助けを借りる。全体を貫くのはそういう姿勢です。
具体的な事例を挙げてみます。
生活保護の申請は誰かに同行を頼む。一人だと役所の言い分に呑まれて申請すらできないことがある。書類もらえなくても大丈夫、自分から意思表示した紙を置いてくる。コピーもとって持っておくといいのかな。
親類縁者には役所から問い合わせがあっても「助けられない」と言ってもらうよう頼んでおく。
生活保護をなかなか通してもらえず、「おにぎり食べたい」と言う遺書残して亡くなった人がいましたよね。
そこまで追いつめられると絶対誰かの助けが必要。普段から人間関係を大切に。
家事代行サービスを使うのもいいそうです。掃除、買い物、家事支援。今は業者もいろいろ。そして介護認定受けられたら、ケアマネさんと相談して必要な支援を申請。
入院も隣に声掛けして。黙っていていいのは家族のある人だけ、独り者は周りが心配するので知らせておく。
昔は入院すると、家族は洗濯が大変でしたが、今では衣類も全部借りられるので、洗濯ものに関しては楽になりました。姑様の何回かの入院も、それでしのぎました。使い捨て歯ブラシ、ティッシュ、タオルなども借りられました。
遠くの親戚より近くの他人と言います。親身に動いてくれる友達が必要とこの本にはあります。そのためにはいつもアンテナ張り巡らせて助けてくれる人を持つこと。そのためには自分も労力を惜しまない。私はそう読みました。
そういう面では、家族のいる私は謙虚さが足りないかもしれませんね。しかし、同世代同士でお互い気に掛けつつ、地域で生きていくのは家族の有無には関係ない。過度に立ち入らずに助け合う。それが大切と思います。
やがて老い死んでいく運命は誰にも平等。延命治療、遺言書などにも言及しています。葬式の心配はしなくてもいいそうです。全く身寄りがなくても、孤独死でも、自治体がきちんと葬式してくれて、遺族も探し出していろいろな手続きもしてくれるそうです。だからと言って自分ができることもしないのはよくないけど、逆に言えば華美な葬式や、死後のあれこれまで悩むのは無駄と言うもの。
ひとり暮らしなら、何もしないか、誰かに一括して任せる。その約束をしておく。それでいいそうです。
数年前、近くのアパートで孤独死がありました。近所付き合いをしない人でした。包括支援センターともつながっていないようでした。でも市がきちんと葬式して、ご遺骨は遠縁に受け取てもらえなかったので、無縁仏を預かるお寺さんに落ち着いたそうです。いっそすっきりして清々しいなと思いました。
読んだついでにきょうは夫とお墓の相談しました。
我が家は分家のそのまた分家で、山の一部を相続し、その一角にお墓を建てています。墓石には舅様の名前を刻んでいます。それでは他の人が入れないと業者さんに反対されたそうですが、姑様にはこだわりがあったのでしょう。自分はそこに入ると言っていたので、その通りにしてあげて、私は人の名前の墓になんかいりたくない、別に作ってもらうと言いましたが、樹木葬でもいいかなと。墓地は広い。
何がいいかな。松、モミジのような庭木ではなく、優しい感じの常緑の・・・いや落葉樹でも。果樹なら実ってみんなに喜ばれるかも。さて何がいい・・・って考えるのも楽しい。しばらく時間がありそうなので、ゆっくり考えましょう。
春ころからヤフオクに出した本がよく売れたそうです。
やがてみんな外で遊ぶようになるので、出すなら今のうちと夫に言われましたが、わざわざ時間作って本を下へ運ぶのも面倒なので、ついでに手に持てるだけ。
今回はこちら。
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次の持ち主にしっかり読んでもらえるといいですが。。。。
三島の自決から半世紀。。。直後に出た評論いろいろ。。。売れるでしょうか。
父親の「倅・平岡公威」によると体が小さくて弱く、徴兵されたけど、即刻除隊となったそうです。本人はそのことに触れてないけど、それが負い目となって天皇に関する観念を膨らませたのでしょうか。
「盾の会」の活動は、私は当時は理解できず反発もしていたけれど、死に至る一連の流れは、三島流の始末のつけ方。戦争で死ねなかった、戦争に参加さえさせてもらえなかった男としての、人間としての負い目かなと今になれば思うのです。
おやまあ、私の下手な解説など誰も気にも留めないでしょうが、本は次の人に渡ってほしいものです。
今ちょっとアマゾン見たら、親鸞は1円、源氏物語は9,000円代~26,000円くらいまで。この差は何?
ヤフオクで見たら源氏物語200円だった_| ̄|○( ノД`)シクシク…
今日ちょっと思い出したけど、前に眩暈がひどかった時、眩暈止めの薬、出してもらった気もするけど、結局、安静が一番。寝ていて治りました。
今はあの時よりずっと年取っているので、無理しないことですね。