先日の世界遺産の本、イタリアのアマルフィは熱海とよく似た眺めなので、熱海を見たあとではがっかりする・・・とありました。
その心は山の斜面が海岸まで迫っているから。本の写真、熱海と思っていたらアマルフィでした。ほんとにそっくり。
イタリアはそんなに雨降らないし、街の後方の山に土なんか置いてないと思う。今回の災害は雨もよく降ったけど、人災。悪い業者を指導するのが行政。放置していたのでしょうか。広島県でも近年、土砂災害が多いけど、今回のは流れる量も多くて被害が甚大。
日本全国、まだまだ似た場所があると思います。早急に点検して、対策してもらいたいものです。
朝からスマホが鳴っています。我が区は街中とは言え、近世以後の埋め立て地が多い。元々島だった場所が地続きになり、その島の斜面も宅地開発しています。過去にも何度か災害が。と言っても近年は特に多い。
一戸建てよりは街中のマンションがまだしも安全、山の斜面の空き家を見ると、家族が終わって容れ物だけ残って、寂しい気分にさせられます。
ともかく早く梅雨が明けてほしいものです。
本の感想でした。
先日ブックオフで110円で買ってきて、すぐ読めました。夫、タイトル見て「今以上手抜きしてどうする」と独り言言ってましたが軽く無視。
なかなか面白かったです。日本の常識は世界の非常識、昔に比べて日本の女性の地位も上がったと思っていましたが、まだまだ。そんな感想を持ちました。
日本の女性は家庭に入ると家事育児、きちんとして一人前の縛りがまだまだ強い。食事は手作り、家の中はきちんと片付け、子育ても気を抜くことなく。それに加えて働く女性の数が増えたのですから、一人で完璧にと思うとどこかに破れ目ができる。
男性は残業をいとわず、転勤も受け入れる人でないと出世していかない。この構造が変わらない限り、女性は結婚せず、結婚してもキャリアを積んでから出産と思ううちに少子化が進む。
人口問題だけではありません。男性や子供が身の回りのことを必要以上に人に頼っている限り、生活人とての自立もありません。
私個人のことで言えば30代の10年間くらいは家にいましたが、その前は勤めていたし、40代からは自営業手伝い。主に計算いろいろ。
でも勤務するのに比べて時間の融通が利くので、昼間は出かけて、真夜中に仕事したりとかなりテキトーでした。
夫や子供に家事教えるより自分でした方が早いし、元々、そんなにきちんとしないので教えるだけの技量もなく。
反省しています。息子たちはお嫁ちゃんに鍛えられて、はたまた一人暮らしで何とかやっている模様。家に唯一残っている男性=夫には最近、何でも自分でするように言ってある。
例えば夜中に一人でヨーグルト食べるとします。スプーンと器、洗いもせずにテーブルの上に放置。朝起きて私が洗っていましたが、最近は自分で洗って拭いて片付ける。それができないなら食べてはいけないと宣言しています。
仕事は平等、家事も対等に。それでこそ男性も女性も楽になると私は思います。子育ては家族だけでなくて社会全体でサポートする仕組みが今以上に整って欲しいものです。高齢者の介護は介護保険でだいぶ良くなりましたが、子育ても働く世代から月に500円でもいいので保険料みたいなものを徴収、施設を増やしたり、支援金を出したりとできないものでしょうか。今の日本、高齢者の介護と医療はだいぶできてきたと思うので。
してもらって当たり前の家族の前では、家事はいくらしても空しい。その思いがSNSに向かうと著者は言っています。丁寧な手作りの暮らし。そこで褒めてもらいたいそうです。確かに。それが生きがいの人もいることでしょう。それもまた時間の余裕あらばこそ。
余裕のない人がそれを見て自分はコンビニだよりでダメと落ち込まないようにと著者は言ってます。海外の主婦はあまり料理しない。東南アジアでも朝から屋台利用して食事を済ませる。なるほど。
家の中で和洋中華、全部作るので道具が増える。和風の家に洋風の暮らし、家具もたくさん。片付かないので、昔は収納が婦人雑誌のテーマ、今は断捨離だそうで。それもまた家事の一種。果てがない。
その行き着くところがミニマリストだそうで、こうなると修行僧みたいと私は思う。物がなくても暮らしていけるのは社会的なインフラが整っているから。そして一人暮らしの人が多いように思う。都市化、未婚者の増大、少子化と不即不離。
最後に、焦って物を減らすより、田舎のおばあちゃんの家の居心地の良さでいいのではないかとあります。そうですね。その田舎のおばあちゃんの家に行っても、もてなされるだけではなくて家事能力身に着けて、自分のことは自分ですると田舎滞在ももっと楽しくなることでしょう。
家の中のこと、全部自分の責任と思わなくていい。少し気が楽になりました。