里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

にっくき猪!旬のタケノコ無残

2019年04月26日 | 山菜
 
 日当たりの良いところからタケノコが出始めました。
 しかし、初物を食べるのは人間ではありません。すべてイノシシです。
 
 
 タケノコが地上に出る前から大きな穴を掘って、片っ端から食い荒らしています。
 
 
 我が家には孟宗竹の竹藪が結構あるのですが、近年はまともに食べることができません。イノシシのおこぼれに預かって、端を食べると言った有様。

 
 
 
 かつては、何百本と収穫し、多くの親戚、知人に届けるのが、5月上中旬の恒例でした。それも、今は昔です。
 そもそも、この辺りにイノシシは生息していませんでした。
 イノシシは西日本の山の中にいるものというのが我々のイメージでした。
 それが、この辺でイノシシの出没が話題になり始めたのは、12,3年前でしょうか。
 初めのうちは、芋を少しやられたとか、田んぼにちょっと入られたといった程度でしたが、その後、急速に増え出し、大きな被害が出るようになりました。
 我が家でも、初めは芋やカボチャを作っている畑に柵を回していましたが、田んぼを大きく踏み荒らされたことから、やむを得ず、ちょうど5年前の今頃に電気柵を設置しました。
 今のところ、電気柵は効果を発揮しています。維持管理は大変ですが。
 タケノコには有効な対策ができないでいます。
 
 
 集落内には箱罠なども設置され、それなりに成果も出ているようですが、何分にもイノシシの絶対数が多すぎるのです。
 猟友会の知人の話しだと、周囲から追い上げられて、この辺りにイノシシが集まりやすくなっているというのですが。
 最近では、家周りにも出没し、荒らされるようになってきました。
 もともと高齢化で農地を放棄する人が多くなっていますが、イノシシが直接の原因で放棄する人も出てきました。はたまた、車に衝突されたという方もいて、何かというとイノシシの話題で持ちきりです。
 今や、イノシシは青森にまで到達したと聞きます。

山菜の先陣はコゴミ

2019年04月25日 | 山菜
 
 コゴミを収穫しました。
 これから、山菜の季節ですが、先陣を切るのがコゴミでしょうか。
 今年は例年よりわずかに早く、昨年よりは遅いといったところです。
 
 
 これは、昔、知人から株をもらい空き畑に植付けたもの。自然に増殖しました。
コゴミは正式名はクサソテツ。シダ植物の多年草で、日当たりのいいところを好みます。 
 この辺りの野山にもあるようですが、私は採ったことがありません。
 コゴミという名前は芽が出てくるところが、人が前かがみに縮こまっているように見えるからだというのですが、なるほどと頷けます。
 冬期間にシダ状の葉は完全に枯れ、春になると新芽が出てきます。新芽は伸びるのが早く、知らぬ間に葉が開いてしまいます。
 すでにこのようになっているのがありました。こうなると時すでに遅しです。

 
 食用になるのは、芽が渦巻状になっているうちなので、こまめに見ていないと採り逃がす方が多くなります。
 このくらいまでです。
 
 
 何の癖もなくおいしいと思うのですが、好まない人もいるようです。
 どうしてでしょう。
 
 
 おひたし、サラダ、ゴマ和え、天ぷらなどに適しますが、私はシンプルにオカカを掛けたおひたしが一番です。

 
 おつまみにすると晩酌も進みます。
 

我流プール育苗~水を深くする

2019年04月24日 | 水稲プール育苗

 追肥してから2日経ちました。播種後16日目です。

 苗の草丈も伸びてきました。短いところで6センチ、長いところでは9センチになりました。3枚目が出始めているのも見えています。
 この先まだ10日余りあります。少し伸びすぎの心配が出てきました。
今回は、平均的なところで、草丈3センチくらいの所まで水を張ります。


 プールの深さで言うと6センチくらいになります。それぞれのベット25分くらいの入水時間でした。


 これだと、週1回の入水でも十分やれますが、常時床土の上まで水を張るようにするため、週2回を目安にしています。


 もしプール育苗でなければ、毎日灌水しなければならないですし、温度が上がれば2回灌水しなければならない日もあるので、それからみると、大変に楽です。
 しかもプールに水を入れる時間は朝でも夕方でもいいので、異常な天候でなければ、安心して家を空けられます。
 ハウスは気温が上がりすぎないように管理することが一番です。伸びやすいのでサイドビニールは大雨、強風の時以外は昼夜解放していますが、ここからは、さらに温度が上がりやすくなるので、さらに解放面積を広げました。


 ここに来て、水不足を懸念する声が出てきています。
 4月10日に季節外れの雪になった以外全く降雨がありません。今年は冬から記録的に降水量が少ないので地下水も低下しています。
 まとまった雨を願いたいところです。

可憐なワサビの花が咲いている

2019年04月23日 | 山菜
 
 今、ワサビの花が咲いています。小さい純白の可憐な花です
 
 
 このワサビは、我が家から少し離れた山の湧き水が流れている細い沢にあります。
 

 自然にあったものではありません。50年ほど前、知人がここならうまく育ちそうだと植えてくれたものです。根ワサビなどとして手入れをして栽培したわけではなく、自然に増殖しました。
 北向きの日陰で、清水が流れるという条件がよかったのでしょう。一面に増えて、今の時期になると、小さな白い花を咲かせて楽しませてくれました。
 この時期が、葉ワサビとしても旬で、わさび漬けにして食べることが楽しみでした。そして、色々な方に分けてあげたものでした。
 それが、数年前イノシシにメチャクチャにされ、壊滅に近い状態となりました。
 わずかに残ったワサビが少し復活し、この程度になりましたが、まだ食べるのは忍びないです。
 
 
あと2,3年何事もなければ大分よくなるとは思いますが、またやられれば元の木阿弥です。
 
 こちらは、しばらく前、家の裏山に少し植えてみたものです。
 
 
 わずか増えたようですが、甚だ緩慢です。やはり水がない状態では容易でないのかもしれません。
 

 健気にも可憐な花を咲かせています。
 

我流プール育苗~追肥をする

2019年04月22日 | 水稲プール育苗


 水稲の種まき後2週間となりました。 
 プールに水を入れて5日目です。順調に生育しているようです。
 東西の育苗ハウスなので、南側のサイドビニールに一番近いところの伸びが必ず少し遅れます。気温の関係でやむを得ません。
 写真では分かりにくいかもしれません。



 あと1週間もすると分からなくなるのですが、何となく気分がよくないので、この1列だけ箱を反転させます。これで生育差はなくなります。



 反転したのが分かるでしょうか。
 ちょっと見には気づきませんが、よく観察すると、何箱かほんのわずか葉先が焼けたのがあります。シルバーポリトウで密閉していた時に新葉が伸びて密着し、高温で焼けたのではないかと推測します。
 今日は、追肥をしました。
 プールの水がちょうど床土の表面が現れる程度に減っているので、追肥にはちょうどいいタイミングです。


 追肥には液肥が便利なのですが、我が家には昔購入した硫安が大分残っているので、それを使います。
 マニュアルによると硫安は進められていません。、硫安は濃度障害を起こしやすいので注意する必要があるのです。
 プール育苗を始める前に普通の育苗をしていた時の使用量は1箱当たりN成分で1g、硫安現物で5gが標準でした。プール育苗をするようになってからは、硫安現物で1~1.5gです。現物200gを100lの水に溶いてじょうろで散布します。


 散布した後は軽く散水します。後は、プールに常に水を張っている状態を保てば問題ありません。乾くと肥料濃度が高い状態となって障害を起こす心配があるので、常時床土の上まで水があるように入水します。
 ただ追肥した後2日間くらいはあまり水は入れず、床土の上に少し水が上がる程度に保って、肥料を床土に定着させます。