里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ナスを水墨画で描く

2020年08月22日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 ナスを水墨画で描きました。
 今、ナスが盛りに成っています。キュウリやトマトと並んで夏の野菜としてナスを連想する人は多いことでしょう。色や形がシンプルで、特徴がはっきりしているため、水墨画で描かれることも多い。
 でも、大概は収穫されたナスで、木に成っているナスが描かれることはあまりありません。今回は、穫り頃のナスをメインに花と小さな実の着いた枝を描きました。
 モチーフは我が家の中長ナス。ナスの実を一筆にこだわって描いてみました。水墨画では、輪郭の線描きをせず筆の腹だけを使って表現する方法は没骨(もっこつ)法と呼ばれます。
 中長ナスにしては尻の肉付きが良くボリューム感ありすぎだったでしょうか。スマートさに欠けますが、食べるにはいいナスになりました。

ナスの支柱を上げ「ふところ枝」を整理

2020年08月21日 | 畑:果菜類

 今年のナスは6月20日頃から収穫が始まったので、ちょうど2ヵ月経過しました。
 主枝と1番花直下の側枝2本を伸ばす3本仕立てです。中央の1本の支柱と、畝の両側に設けた横の直管パイプを徐々に上げていく簡易な誘引法を行っています。
 これまで、枝が生長するに従って2回上げています。前回上げてから1ヵ月程経っているので少し枝が垂れてきました。


 今回はこれを20センチほど上げます。


 横の直管パイプは縦支柱にフックバンドで止めています。フックバンドは完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


 そうすると直管パイプに枝が密着するので枝が上がり、誘引止めしなくても垂れ下がらなくなり、簡単です。

 
 高さは80センチくらいになっているでしょうか。全ての支柱が上がりました。
 直管パイプはもう一度くらい上げることになるので、ここでもフックバンドは完全には止めません。


 整枝は簡易な「ふところ枝」の整理を行っています。
 「ふところ枝」とは、株の内側の方に向かって伸びた枝のこと。混んで日陰になる枝の間引きです。


 この時期は、実が沢山着くと株に負担が掛かりわき芽はあまり伸びなくなります。中に隠れている枝を除く程度です。


 更新剪定はやりません。このように勢いのいい若い枝葉が十分にあるので休まず収穫を続けます。


 成り疲れが抑えられているのは、追肥が効果的だったかもしれません。7月下旬にマルチをたぐり上げ、切りわらを敷き、そこに速効性肥料を施しています。

 
 最後は大概風でやられることが多く、伸びすぎて困るような枝を摘芯する程度にして、枝葉を確保しておきます。
 花も元気なので、しばらくはいいナスが穫れるでしょう。元気の目印は雌しべの柱頭が長く伸びていること。長花柱花と言われます。


 この株は直管パイプによる簡易誘引から外れてしまったため、3本の支柱を立てて誘引し、「切り戻し剪定」を行った株です。


 切り戻し剪定は、実の着いている枝を摘芯し、収穫後に枝を切り戻してわき芽を伸ばしていきます。折り悪く7月が甚だ悪天候だったためわき芽が十分に伸びず、実がいくらも穫れませんでした。いわば更新剪定をしたような姿です。周りの丈が高いため埋没したようになり、中断しました。昔も経験したことですが、寒冷地の露地栽培ではスタートからの切り戻し剪定は向かないようです。これから復活するでしょう。
 今年のナスの姿は良さそうに見えます。


 大部分が中長の「くろべい」で、僅かだけ卵形の「千両2号」。
「くろべい」の方が穫れています。



トマト連続摘芯栽培'20~4回目の捻枝

2020年08月20日 | トマト連続摘芯栽培

 トマト連続摘芯栽培は4回目の捻枝を行いました。
 3回目の捻枝から2週間ほどしか経っていません。しかし、雨除けに触るくらいになっているため、少々変則な捻枝となりました。今年のトマトは花房間の葉の枚数が多く、その分丈が伸びている株が多い。


 今回捻枝するのは第4基本枝で、第8花房は500円玉くらい、第9花房が開花している状態です。早いタイミングでの捻枝となりました。
 こちらは支柱から外れるくらいになりました。根元を押さえながら捻ります。


 通常の捻枝する位置より下の節で捻枝することになりました。


 気温が高いため、茎は軟らかく問題なく捻枝できますが、この程度で十分です。


 4回目の捻枝が終りました。
 第8花房のすぐ下のわき芽を伸ばすことが出来る株も僅かながらあります。それは第5基本枝が可能かもしれませんが、ほとんどは第4基本枝が最後になります。


 これが前回捻枝した第3基本枝。
 上の花房が第5花房。ほどなく色付きます。その下の第6花房も大分大きくなりました。その下によく見えませんが第7花房。着果しないものもあり、それにはさらにおまけの花房を着果させようとしています。どのくらいものになるかは分りません。


 これが2回目に捻枝した第2基本枝。
 現在の収穫は第4花房で大分進みました。良い実が3~4個着果している株が多くいい状態です。ほんの僅か第3花房の遅れた赤い実が見えます。

 全体を撮るのは大変難しくなりました。この株は赤い実の着いているのが第2基本枝の第4花房、上から垂れているのが第3基本枝で上から第5花房、第6花房、その下に第7花房、花の咲いているのがおまけで着けようとしている花房。この上に今回捻枝した第4基本枝があります。


 最初に捻枝した第1基本枝は。収穫始めは大分遅れたものの大概の株が第1花房は3個、第2花房は4個着きました。今年は第1花房によく付く灰かびも少なく、ここまではハクビシンにやられたトラブルを除けば例年と比べても悪くないと思います。
 気温が高く、次々と赤くなってきます。トマトは好む人間が多く、処分に困ることはありません。


 ハクビシン対策で周りにネットを回していますが、気温が高く蒸れやすく作業もしにくい。試しに外してみようか迷っています。

ブロッコリーは2回目の植え付け

2020年08月19日 | 畑:花菜類

 ブロッコリーの植え付けをしました。2回目です。
 冬キャベツ同様、予定より1週間早い植え付けとなりました。
 品種は1回目と同じくサカタのタネの「緑嶺」。
 本当はもう少し晩生の品種を選定して、時期をずらすべきなのかもしれませんが、結局慣れた品種ということになりました。
 種播きは7月30日。1回目の種播きから17日後なので、例年なら適度の間隔です。
 49穴の連結ポットに播きました。
 著しく徒長してしまいました。気温が高すぎ何度も灌水したので倒れてしまい、ほとんど真っ直ぐ立っている苗がありません。


1回目のブロッコリーは7月はほとんど伸びない状態でズングリしていました。2回目のブロッコリーは同じ品種とは思えないような姿になりました。
 施肥耕耘は1回目の時に同時にやっているのでちょうど良い具合かと思います。やはり幅45センチ程度の帯状の全層施肥です。畝立て前に、再度ロータリー耕耘しました。
 施肥した位置に目印線を付け、管理機の逆転ロータで往復し畝を立てます。


 鍬でならして整形します。


 株間は30センチ。ホーラーで植え穴を開けます。


 植え穴には害虫予防の粒剤を施用。


 育苗日数は少ないながら、根鉢は十分回っており、植え付けは容易でした。
 格好はイマイチですが、しょうがないと言ったところです。


 この後、切りわらを敷き、そして、灌水です。
 炎天下で、日々土壌水分も少なくなっているので、水を掛けないわけにはいきません。


 こちらは1回目のブロッコリー。


日中もあまり萎れなくなったのでまずは一安心といったところ。


 しかし、1回目と2回目のブロッコリーの植え付けがこれほど接近してしまうと、収穫期が重複してしまう可能性が濃厚です。

冬キャベツを早くも植え付け

2020年08月18日 | 畑:葉菜類

 冬キャベツの植え付けをしました。
 予定より1週間は早い植え付けとなりました。
 施肥、耕耘は秋キャベツなどの植え付け時に同時に済ませています。さらに、今回の植え付け前に再度ロータリー耕耘しました。
 化成肥料は幅45センチ程度の帯状全層施肥ですが、今度は土に大分馴染んでいると思います。
 施肥をした位置に目印線を付け、秋キャベツの植え付け時と同様に管理機で畝立てをします。畝間は75センチ。


ローターの爪(1連)を左側だけ外向きにし、逆転作業で往復した後、鍬で整形します。
 品種は昨年も作ったトーホク種苗の「寒玉キャベツ」という品種。そのものズバリの分りやすい名称です。
 7月30日に49穴の連結ポットに播きました。まだ20日も経っていないのですが随分伸びました。というより徒長しています。


連日の高温のため灌水量を増やさざるを得ませんでした。秋キャベツはズングリ苗で植え付けも遅くなりましたが、真逆の苗になってしまいました。
 秋キャベツとは種播きが半月以上違うのに植え付けは1週間しか違いません。
 苗が倒れ絡み合うような状態になってしまったので、植え付けることにしました。
 ホーラーで植え穴を開けます。


 私は無農薬栽培ではないので、植え穴には害虫予防の粒剤を施用します。


 株間は30センチです。


 植え付けると、どうにか様になります。


 植え付けが早くなったため結球も早まってしまいそうですが、当地は寒冷地なので裂球することもないだろうといい方に解釈しました。
 この後は敷き藁をします。そして、炎天下なので灌水しないと枯れてしまいます。


 こちらは1週間前に植え付けた秋キャベツ。何とか活着したようです。


水も掛けましたが、耐えきれず枯れてしまった株もあります。


 一雨欲しいところです。