テレビ番組を制作する場合
テレビカメラをはじめ機器に電気を流します
… … …
テレビ機器は番組制作が始まる前は
通電していませんから冷えています
番組制作1時間前になると
カメラ,音声機器などにスイッチが入ります
機器の回路に電流が流れるにつれて
トランジスターは温度が上がってきます
通電して1時間ほどするとこれ以上
温度は上がらない安定した状態になります
そこで映像機器,音声機器の調整に入ります
プロ野球中継のカメラ調整について書きます
球場オープン前に音声機器やカメラの
セッティングは終わっています
三脚に乗せたテレビカメラの前の方に
テストパターンをセッティングして写します
カメラで重要な調整は
レンズを通ってきた映像を
プリズムで三色分解してRGB(赤,緑、青)を
3本の撮像管で受けます
3本の撮像管の映像が完全に一致していないと
色ズレが生じます
それを調整するレジストレーション・パターンを写します
次にホワイトバランスを調整するパターンを写します
二つのパターンを実際に写していましたが
新型の高倍率のズームレンズでは
それぞれパターンが内蔵されることになりました
中継車のカメラコントロールユニットにスイッチが
ついていて,ホワイトバランス調整用のパターンや、
レジパターンが簡単に出るようになりました。
球場で,カメラセッティングが終わって
そのカメラの担当カメラマンはファインダーで
映像を確認すれば,カメラ調整に付き合うことなく
カメラを離れて番組打ち合わせに出られるようになりました