アメリカで始まったテレビ対策として
20世紀フォックスは横長のシネマスコープを
考案しました
今までのフィルムに画面の左右を半分に圧縮する
アナモフィックレンズをカメラに取り付けて
映画を制作します
… … …
そして映画館で上映する映写機に
再びアナモフィックレンズを取り付けて
画面の左右を半分に圧縮されたフィルムを映写すると
スクリーンには横長のシネマスコープサイズの
映画になります
シネマスコープ作品は東映京都撮影所で
「鳳城の花嫁(おおとりじょうの)」が
大友柳太郎主演でシネマスコープ第一回作品でした
… … …
また、嵐寛寿郎が明治天皇を演じて話題になった
「明治天皇と日露大戦争」が新東宝で製作されて
大ヒットを飛ばしました
大映はビスタビジョンで時代劇「地獄花」を
京マチ子、鶴田浩二で製作したのですが
評判はどうだったのでしょう
ビスタビジョンはカメラの画面サイズが24×36の
ライカ判でいままでの画面サイズの2倍になります
つまり、ネガフィルムがビスタビジョン制作になると
二倍必要になるのです