京都は由緒ある神社仏閣が豊富で
時代劇映画のロケーションに困ることは
ありません
… … …
日帰りロケ(時代劇)で遠いところは
琵琶湖の近江舞子(雄松)でしょうか
白砂の湖岸は東海道になったり
便利なところです
しかし、湖ですから海岸の波打ち際の
ような大きな波は無理でした
映画制作現場は、スケジュール通り
調子よく撮影が進んで行くのですが
何かの拍子に、撮影がストップする
ことがあります
… … …
そうなると、映画は待ちの仕事と云われるように
セットでもロケーション現場でもポケーッと
待つことになります
小道具を忘れたとか、セットの一寸した手直しとか
女優さんの衣装替えなど時間がドンドン経ちます
あるロケーション現場で、昼食後の休憩か
それとも、なにかの待ち時間のときに
美人のスクリプター女史、お妙さんが作業鞄から
小さな箱をとりだして、スイッチを入れました
その小さな箱から音楽が流れてきました
その箱はソニーTRー55?
トランジスターラジオでした
私はそれまで重くて大きな電池の入った
真空管式の携帯ラジオしか
知りませんでした
小さな6ボルトほどの小さな四角い電池だけで
スピーカーを鳴らせる
トランジスターラジオを初めて知りました