1950年代、つまり私が学校を
卒業して映画撮影所に就職したころ
日本経済が急成長を始める時期にさしかかりました
… … …
テレビ、洗濯機、冷蔵庫の電化製品は
「三種の神器」と呼ばれるようになりました
このテレビ、洗濯機、冷蔵庫の電化製品は
努力すれば手の届く夢であり、新しい生活スタイルでした
この「三種の神器」とは日本神話の三種の宝物で
八咫鏡(やたのかがみ)、
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、
草薙剣(くさなぎのつるぎ)、の三つを指します
わが家に洗濯機の次に
ついに 白黒テレビがやってきました
大映京都撮影所の近くのナショナル電器店
が運んできました。
屋根には八木アンテナ(テレビアンテナ)が
取り付けられました
とりあえず、掛け軸の下がっている
床の間の横に白黒14インチ・ブラウン管テレビ
がセッティングされました
いままで毎日の新しいニュースは
ラジオ音声のニュース番組だけだったのに
テレビのスイッチを入れると
毎日の新しいニュースが
動画で見られるようになりました