カラーテレビスタジオの照明の光量調節には
器具の前に、ブラインドのようなシャッターを
取り付けてその開閉でそれぞれ
調節するか、器具のまえにパラピン紙を何枚も
重ねて貼り付けて調節していました。
サイリスタ(SCR)を使った調光装置が現れました
サイリスタを使った調光装置は、電圧をそのままにして
電流を制御して照明器具の光量を調節する優れた
方式でした
照明器具の電源電圧をいじらないのでWB(ホワイト・バランス)は
崩れません。
サイリスタは,電球のほかに、電動ドリルなどモーターの速度制御、
蛍光灯の明暗調節などに使用されるようになりました
劇場などの舞台演劇で,開演のブザーとともに
舞台の緞帳が上がって,暗転の舞台にライトが滑らかに
フェイド・インするのは、このサイリスタの調光装置ならでは
でしょう。
テレビスタジオや,劇場舞台の調光卓はサイリスタと
コンピューターの導入で、台本に従った,プリセット照明が
可能になりました。