初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

銀塩フィルムあれこれ②

2011年02月08日 22時59分49秒 | Weblog


戦時中、日本で、さくら天然色フィルムが

さくら(現・コニカミノルタ)から発売されました

当時、私は満州の新京で小学生でした

父親の机の引き出しでマウントされた

カラースライドを見ています。



戦後、アメリカのコダックから

外式カラーのコダクローム、

内式のエクタクローム

のカラーフィルム(リバーサル)が入ってきます。



日本にカラー現像所がなかったので

航空便でハワイやロチェスターの現像所に

撮影済みのフィルムを送っていました

現像したカラーフィルムは紙枠でマウントして

船便で送り返してきます

撮影後すぐアメリカへ航空便で送っても

帰りは船便ですから、手許に届くのが1カ月ほど

かかりました。



やがて冨士フィルムもカラーリバーサルを発売します

いすれもカラーリバーサルはスライドビュアーで

見るか、スライドプロジェクターでスクリーンに

投射して見るだけです




写真とは印画紙にプリントして手にとって

見るものだと思っています

色のついたカラー映像も印画紙にプリントして

手にとって眺めたいものだと思っていました。






マイクロドールX

2011年02月07日 21時23分29秒 | Weblog


日本海側は大雪で大変だというのに

太平洋側の近畿(大阪)は長く雨が降りません

河内長野の高台にある寺ケ池からあちこちの

小さな池に水が流れてきます

雨水が足りないのか近所の灰原池は干上がっています



満杯のときの灰原池です



大本の寺ケ池には満杯の水です



南海電鉄高野線の千代田駅の裏に菱子池があります

ここも水が抜かれていました。

                    … … …

稲作の田んぼが休みの間に、池の清掃のため

水を抜いているのかもしれません



銀塩モノクロフィルムは撮影後、現像処理が待っています

35㍉フィルムのライカ判は作品を作るのにはぎりぎりの寸法です

                    … … …

写真を撮るとき後でトリミングをしないよう

しっかりファインダーでフレーミングして

撮らなくてはなりません

                    … … …

撮り終わったフィルムの粒子が荒れないように

現像は微粒子現像といって弱アルカリの

やさしい現像液で現像します

現像液の温度、液温も20℃も守ります

                    … … …

コダックは、微粒子現像の処方を発表しています

微粒子に仕上がって経済的な

DKー76という映画フィルム用の処方が

普通写真にも使われていました

                    … … …

さらに微粒子効果を期待して

DKー20、DKー23という処方で

ロダンカリという

薬品が含まれていました

この処方でフィルムを現像しますと

引伸し処理が難しい茶色に仕上がるので

私は使いませんでした

                   … … …

現像液は普通、主薬にメトールと

ハイドロキノンで処方されています

軟調に仕上げるために主薬の片方だけで

処方したメトール単液という

特殊な処方もありました

                    … … …

私は、いつの間にか、薬品を一つ一つ秤で

調合する現像薬から

コダックの既成現像薬

「マイクロドールX」になっていました










銀塩フィルムあれこれ①

2011年02月06日 22時44分31秒 | Weblog



銀塩フィルムの話を聞いて下さい

写真がこの世に出現してから

いろんな感光材料が現れたことでしょう

ガラス乾板もありました

フィルムの出現でガラス乾板は

特殊な用途となりました

私は乾板を使ったことはありません



銀塩フィルムカメラが全盛でした

世界中にフィルムメーカーはありました

ドイツにはアグファが

イタリアはフェラニア

ベルギーはゲバルト

そして英国はイルフォードです

我が国は、さくら、冨士、

オリエンタルなどがありました

アメリカはアンスコ、デュポン

コダックです

これらのメーカーのフィルムが

市場に出回っていました



だんだん私の使うフィルムも決まってきます

最初は、コダックの外式のコダクロームです

それから内式のエクタクロームになりました

                       … … …

モノクロフィルムでは微粒子フィルムのパナトミックX

からプラスX、ダブルX、最後はトライXになります

トライXで撮影してコダックの

既成現像薬マイクロドールで処理していました




常用の冨士の引伸印画紙が少し硬調なせいか、

コダックのトライXのネガを引き伸ばすと

硬い調子にあがりました

コダックのコダブロで仕上げれば

良い調子に上がりそうですが

コダブロに病みつきになると怖いので

コダブロは使わず終いでした








露光指数

2011年02月05日 22時38分25秒 | Weblog


銀塩フィルムには感光乳剤が塗布されています

乳剤は細かな粒状(粒子)の集合です

フィルムの大きさ(広さ)はいろいろあります

8×10(エイトバイテン)の

大きなシートフィルムから

小さな35㍉フィルム(ライカ判)まであります





それぞれフィルムサイズによって乳剤の粒子の

大きさに変わりありません。

同じ感光乳剤が塗布されるフィルムにとっては

サイズの大きいフィルムほど写真(作品)は

鮮明に仕上がります。




同一乳剤を塗布されたフィルムは

フィルムサイズに関係なく同じ露出で撮影できます




単体露出計で被写体を測定して

F16、1/100と表示されれば

8×10の大型ビューカメラから、

35㍉一眼レフの露出まで

同じなのです。




それはフィルムサイズの大小に

かかわらず同じ乳剤が塗られているからです。



日本の日中の標準露出は

ASA100のフィルムの露光は、

絞りF16で1/100秒です

ASA400のフィルムの露光は、

絞りF16で1/400秒

が目安でした…





サービス・ステーション

2011年02月04日 23時34分39秒 | Weblog


カメラに限らず、家電製品のサービスセンターを

訪ねるのも好きです。

その会社の製品が好調なときはサービスセンターも

明るい雰囲気に包まれています。




JR大阪駅(梅田)の近くにキヤノンのサービスステーションが

ありました。

キヤノンはミノルタαー7000におくれをとっていました

キヤノンの自動焦点カメラはピントに駆動に普通のモーターを

レンズに抱かせていました。

おかげでレンズは少し不格好になりました




何よりレスポンスの悪いのが致命的でした

キヤノンの自動焦点カメラを見ていると

サービスステーションの係の人が寄ってきて

「何ともおはずかしい…」

と頭をかいています

素直な係の人に返す言葉がありませんでした




キヤノンはその後、超音波モーターを搭載した

スマートな自動焦点のレンズが作られます



銀塩コンパクトカメラでストロボ内蔵「ピッカリコニカ」

そして、世界初の自動焦点カメラ「ジャスピンコニカ」

を送り出した小西六と世界初の自動焦点一眼レフ「αー7000」

のミノルタの両名門メーカーが合併して、結局カメラ製造から

撤退するという残念なことです…








ミノルタ「αー7000」

2011年02月03日 23時32分49秒 | Weblog



仕事が終わって、帰宅途中の電車内で

夕刊を見ていました

新製品とその開発の苦労話のコーナーに

カメラメーカーのミノルタが遂に、

一眼レフカメラの自動焦点を

備えたカメラを発売すると

出ていました。

              … … …

苦労としては研究中に外部に内容が

知られないようにすることだとありました。




カメラ店のウィンドウにミノルタ自動焦点一眼レフ

「αー7000」が出ました。

カメラボディに埋め込まれた小型モーターとの

カップリングでレンズのフォーカスリングを

回して焦点を合わせる構造でした

              … … …

その後、キヤノン自動焦点カメラは

レンズ内モーターでフォーカスリングを回す

方式でしたが、もう一つでした

              … … …

ニコン自動焦点カメラはミノルタから

1年以上経って「501」を発表します



その後、松下電器(現・パナソニック)から

リング状の超音波モーターが発表されます。

そのモーターを使ったのか、

キヤノンはレンズ内モーター式の

自動焦点カメラを完成します。




世間的にじみだったミノルタカメラは

「αー7000」の大ヒットで

ミノルタ株が大きく値上がりしたと聞きました。




JR大阪駅近く(梅田)の駅前ビルに

「ミノルタサービス・ステーション」が

新しく開設されました。

                    … … …

広いスベースの展示場に「αー7000」と

そのアクセサリーがすらりと並んでいました

同時にプロ用の自動焦点カメラ「αー9000」が

並んでいます




展示場で「αー7000」を手にとって見ていますと

近寄ってきたスーツ姿のレディから

「私がその辺りを歩きます

そのカメラで私をフォローして

フォーカスを追っかけてください…」

と、自信を持った笑顔で云われました…






ジャスピン・コニカ

2011年02月02日 23時26分56秒 | Weblog


さくらフィルムの小西六(コニカ・ミノルタ)から

「ジャーニーコニカ」という

35㍉フィルムを使う

コンパクトカメラが発売されます




やがて、このカメラに内臓ストロボが

ついて「ピッカリコニカ」の愛称と

歌手、タレントでコメディアンの井上順の

「ストロボ屋さんごめんなさい…」

のCMでこのカメラは大ヒットします…





カメラで自動焦点は無理かと思われていましたが

日本初、世界初のオートフォーカスカメラ

「ジャスヒン・コニカ」を製造して、大ヒットです。




「ジャスピン・コニカ」の原理を簡単に云うと

ライカ式のレンジファインダーで

とらえた被写体は二重に見えます

二重にダブって見える被写体を

一重になるまで

レンズの距離レバーを動かします。

一重に見えると焦点(ピント)が

合っているという方式です。

このファインダーを覗く目の部分を、

CCDなどの光電素子に

置き換えたものでした。




ジャスピンコニカの発売以後、

銀塩フィルムコンパクトカメラは

内臓ストロボと自動焦点の搭載が

標準になりました…





シャッター優先・モード

2011年02月01日 23時20分07秒 | Weblog


毎朝、デジタル一眼D40Xを

連れて散歩に出ます。

今朝の、気温は1℃でした。
 
                    … … …
レンズは18㍉~55㍉の標準ズームと

55㍉~200㍉の望遠ズームの2本です

レンズ1本で18㍉~200㍉位の

高倍率のレンズを付けていれば、

ワイドから一気に望遠まで使えて

便利なのですが、

しばらく2本のレンズで我慢します




毎朝、散歩のコースに寺ケ池公園を通ります

寺ケ池公園はゆるやかな坂道をのぼっていきます

公園の中程に四季の広場があります

ここで毎正時、何種類かのパターンで

噴水が始まります

                     … … …

D40XカメラはM(マニュアル)A(絞り優先)

S(シャッター優先)と

切り替えられるノブ(撮影モード・ダイヤル)があります





吹き上がる噴水を見ていて

この噴水を1/4000で撮ったらどうなるか…

撮ってみることにしました

S(シャッター優先)にノブを廻します

次に液晶モニターを見ながらコマンドダイヤルを回して

シャッタースピードを4000にしました

露出不足になってもISO自動設定にしていますから

カメラが何とか辻褄を合わせてくれるでしょう…




シャッターボタンを押すと

「シャッ…」

と軽快に切れました




早速、液晶モニターでヒストクラムを見ると

中高の綺麗なカーブになっていました…




噴水(水は)は夏の風物です

真夏に水しぶきを浴びる陽に焼けた

子供のスナップをこのハイスピードの

シャッターで撮ってみたいものです…