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■【経営コンサルタントのひとり言】 原理原則重視の白洲次郎に学ぶ
白洲次郎(しらす じろう、1902年2月17日 - 1985年11月28日)は、兵庫県芦屋市の裕福な家庭に生まれた「日本を代表する実業家のひとり」といって良いでしょう。
旧制中学校卒業という学歴ですが、イギリスに9年も在住し、当然のことながら英語が流ちょうでした。そのため、第二次大戦後の連合国軍占領下における日本復興に一役買った人です。
吉田茂が外務大臣をしていたときに側近として活躍し、吉田に代わって占領軍に対峙し、憲法制定においても、いうべきことを言うということから、占領軍から煙たがれもしましたし、一目もおかれました。
吉田内閣では、貿易庁長官を仰せつかりますが、腐敗蔓延の中、商工省の外局としてではなく、通商産業省を新設して、旧弊を排除できる組織の基礎を作りました。本人は、お役所の中で辣腕を振るうのではなく東京鶴川で農業をするという面白い生き方をしたといいますので、名誉欲の強い人ではなかったようです。
その後、東北電力の会長を始め、多くの企業で役員を歴任しました。歯に衣着せない生き方は、敵も多かったようです。自動車好きということもあってか、「永遠の不良」ともいわれています。
田中角栄が総理大臣の時に、海外からの来客のおもてなしに、白洲が経営に携わるゴルフ場に予約を取ろうとしましたが、「夏の週末はビジターを受け付けない」という規則があるので、「役員会に諮ります」と遠回しに「No」と言ったそうです。
たとえ相手が一国の総理大臣であろうが、「規則は規則」と「原理原則を重視する」という「プリンシプルを貫く」人であるという、白洲の生き方を知ったのが、私が経営コンサルタントとして独立してからのことです。
私が、「原則重視」「モノサシ主義」「原点主義」と言うようになったのは、まだ二十代の頃でしたが、白洲の、この生き方を知って、そのやり方に自信を持ちました。経営コンサルタントとして、顧問先においても、また日本で最初にできた経営コンサルタント団体の役員、理事長、会長と歴任してきた中でも、これを核に仕事をしてきました。
このやり方は、行き過ぎますと官僚的になってしまいます。行き過ぎないようにするのが管理職の役割です。「管理職とは、ルールを破る人」ということを私は、しばしば口にするようになりました。
このことは、「管理職は、偉いので、なにをやっても良い」というのではありません。管理職こそ原理原則を重視しなければならない立場で、ルールに則って仕事をしなければなりません。ルールに反する部下がいればアドバイスをしたり、指導をしたりして、指揮を執って行かねばならないのです。
それでは、「ルールを破る人」と先に言ったことと矛盾をすると思われるかもしれません。管理職は、平素、原理原則に基づいて仕事をしたり、部下に動いてもらったりしますが、時に、戦略的な視点で、ルール通りではうまく行かないと判断できることがあります。その時には、管理職は、自分の権限内で、ルールを破って、その戦略的な判断を現場に活かすのです。
自分の権限内では、その達成が困難と判断した場合には、上司の許可を取ってでも、信念を持って進めて行かなければなりません。
白洲は「政治というのは、国民が求めていることを進めるという迎合的なやりかたをとるのではなく、たとえ今は民意に反することであっても、先見性を持って判断したことは、多少強引に見えても実施して行くことが求められる」ということを主張したそうです。
私の「管理」の定義の中に、「先見性」という言葉を含めていますが、それは白洲の素晴らしさを知る前から用いていて、必ずしも白洲の、この言葉を知っていてのことではありません。白洲の、この考え方を知って、自信を持てるようになりましたし、白州の生き方に共感するようにもなりました。
先見性を持てれば、たとえ周囲からの批判があっても、自信を持って、大胆に進められます。一方、白洲は、大変細心な部分を持っていて、その大胆さとは真逆な面もあったようです。
仕事のできる人は、「両極端な面を持つ」ということを白洲から学びました。
(ドアノブ)
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■ 咸臨丸出航記念日 01/13 1860(万延元)年1月13日(18日・19日説あり)、勝海舟や福澤諭吉らを乗せた軍艦「咸臨丸」が、江戸幕府の遣米使節として品川沖を出航しました。 全長163フィートの木造で3本のマストを持つ蒸気機関を備えた船です。1857年(安政4)江戸幕府がオランダに発注・購入した軍艦で、原名ヤパン号です。 福沢諭吉翁が、咸臨丸に乗船・・・・・<続き> |
■ 一週間を先読みする
6 | 台湾与党民進党党首選 |
7 | 日:昭和天皇30年式年祭・国際観光旅客税(出国税)徴収開始・マネタリーベース(日銀) |
8 | 日:消費動向調査(内閣府)、米:貿易収支・CES(ラスベガス、11日まで)、北朝鮮金正恩氏誕生日 |
9 | 安倍首相英国・オランダ訪問(11日まで) 、日:生活意識に関するアンケート調査(日銀)・勤労統計調査(厚労省)、米:FOMC議事要旨 |
10 | 日:景気動向指数(内閣府)・さくらリポート(日銀) |
11 | 日:皇居講書始の儀・景気ウオッチャー調査(内閣府)・国際収支(財務省)・家計調査(総務省)、米:米消費者物価指数 |
■ 1月度
主テーマ |
首都圏支部主催研修会『知修塾』 |
副テーマ |
ワークショップ「新知修塾年間活動振り返り」 |
開催日 |
平成31年1月17日(木) |
開催時間 |
18時30分 ~20時15分 (105分) |
開催地 |
東京都 |
講師名 |
知修塾メンバー全員 |
主催者 |
日本経営士協会 首都圏支部 |
講習区分 |
研修会 |
対象科目 |
コンサルティング技術 |
取得単位 |
0.5単位/回(講師が認定講師の場合には1単位) |
詳細情報 | 新「知修塾」開講のご案内 首都圏支部 |
主テーマ |
基礎八科目研修会 Webゼミナール |
副テーマ |
未定(別途ご案内致します) |
開催日 |
平成31年1月27日 (日) |
開催時間 |
15時 ~ 16時30分(90分) |
開催地 |
Skype |
講師名 |
認定講師 経営士 井原 吉男 氏 |
主催者 |
日本経営士協会 本部 |
講習区分 |
研修会(見なし講習会) |
対象科目 |
製造・開発・資材 |
取得単位 |
0.5単位 |
詳細情報 |
Webゼミナール開講のお知らせ |

◆【経営コンサルタントの育成と資格付与】