■【経営コンサルタントのひとり言 今日は何の日】 江戸時代のリサイクルシステムに学ぶ
一年365日、毎日が何かの日です。
季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック
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福岡・東長寺
写真
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空海(弘法大師)が唐で修業し、帰国した後、博多に滞在した時に、密教普及の祈願に建てた寺のひとつが東長寺です。
福岡県福岡市博多区にある真言宗の寺院で、真言宗九州教団の拠点寺院です。
朱色が鮮やかで、真新しい五重塔は、遠くからも目立ちます。
圧巻は、木造坐像大仏です。高さ10.8メートル、重さ30トンの檜造釈迦如来坐像です。
像高10.8メートルは、108つの煩悩を持つといわれる数になぞらえて作られました。
東長寺は、何度か参詣していますが、初めて訪れたときはちょうど節分でした。
残念ながら、おひねりされた豆は拾えませんでした。
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1月18日 |
■ 初観音
毎月18日は観音菩薩の縁日で、正月の18日、一年の最初の縁日を「初観音」と呼びます。17日~23日までの7日間が参詣日となっています。
観音様は観世音菩薩の尊称でよばれ、「菩薩」の名前を唱えるだけで、ありとあらゆる苦難や災難から救われた上で極楽浄土へ行けるといわれています。 |
■ 振袖火事の日、明暦の大火
1657(明暦3)年1月18日に、火事の多い江戸ですが、そのなかでも「明暦の大火」は有名な火事として知られています。江戸城の天守閣を含む市街のほとんどを焼失し、死者が10万人にも達したと記録されています。
【Wikipedia】
明暦の火災による被害は延焼面積・死者共に江戸時代最大で、江戸の三大火の筆頭としても挙げられる。外堀以内のほぼ全域、天守閣を含む江戸城や多数の大名屋敷、市街地の大半を焼失した。死者は諸説あるが3万から10万人と記録されている。江戸城天守はこれ以後、再建されなかった。
なぜ、明暦の大火は「振袖火事」と呼ばれるのでしょう。
江戸でのことです。17才になる町家の娘が、偶然遇った美少年に一目惚れをしてしまいました。
当然のことながら、寝ても覚めてもその男のことが頭から離れません。
その男が来ていた着物と同じ柄で振り袖を作ってもらいました。
しかし、はかなくも恋の病から命の炎までも失ってしまったのです。
哀れに思った両親は、その着物を着せて柩に収めました。
なんと、その男は、東京文京区にある本妙寺の寺男で、その男は、その着物を古着屋に売り飛ばしたのです。
その着物は、何も知らない別の17才の娘の手に渡りました。はじめの娘のたたりなのか、その娘が袖を通した瞬間に死んでしまったのです。
柩にその着物が掛けられ、同じ寺に持ち込まれたのですが、その寺男は、また古着屋に売って、小銭を稼ぎました。それがまた別の17才の娘の手に渡り、同じように直ぐに死んでしまったのです。
柩に同じ着物が掛けられて運び込まれたのを見て、さすがに寺男は心配になり、住職に相談したのです。
住職は、読経しながら振袖を火に投ずると、一陣の風が吹き、火が付いた着物が空遠く舞い上がりました。
それが本堂の屋根に落ちると、瞬く間に庫裏にも飛び火し、それが大火になってしまったのです。
文京区は、江戸城のある千代田区の北側に隣接していますが、強い北風に煽られ、江戸城本丸天守閣までも類焼してしまったのです。
江戸の半分以上が焼失、10万人以上の人が亡くなりました。
この明暦の大火は、いつしか「振袖火事」と呼ばれるようになりました。
これには後日譚があります。
これは後の時代に作られたお話ですが、明暦の大火の火元は諸説あります。
本妙寺の隣にあった老中阿部忠秋邸からの失火説、島原の乱の時代の老中松平信綱が、都市整備のために故意に放火させたという説など、いろいろな説があるようです。
だれかが罪を背負わなければ収拾が付かないということから、本妙寺が火元であるということで決着が付けられたともいいます。
【経営コンサルタントの独り言】
■ 江戸時代のリサイクルシステムに学ぶ
江戸でも美人として知られる、上野の大増屋十右衛門の娘おきくが、花見の時に寺小姓を見初め、着ていた着物の色模様に似せた振袖をこしらえてもらいました。
毎日毎日、その寺小姓を想い続けると、恋の病に臥せったまま16歳という若さで亡くなってしまった。
法事が済むと、振袖を古着屋へ売り払ったところ、それを着た娘が次々となくなりました。
残された家族は、その振り袖を本妙寺で供養してもらうことにしました。和尚が読経の時にその振袖を火の中に投げ込んだところ、つむじ風が起こり、本堂が火事となりました。それが燃え広がって、「振袖火事」となったのです。
江戸時代というのは、リサイクルが盛んな時代で、その悲劇と信じられたのです。
今日では、江戸時代のリサイクルシステムに学ぶところが多いと思います。
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(ドアノブ)
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