経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

◆【経営コンサルタントの独り言】 ■ 人間性のスケールの違い 615 二兎を追うブログ

2024-06-15 17:03:00 | 【話材】 経営コンサルタントのひとり言06

 

  【経営コンサルタントの独り言】 ■ 人間性のスケールの違い 615      

  二兎を追うブログ 

 経営コンサルタントのプロや準備中の人だけではなく、経営者・管理職などにも読んでいただける二兎を追うブログで、毎日複数回つぶやいています。

 

■ 人間性のスケールの違い 615
 イチローが、大記録を達成したときに、それまで記録保持者であったピート・ローズは「高校野球のヒット数を加えた数字を計算に入れたヒット数と比べても意味がない」と、イチロー選手の偉業を認めようとしませんでした。
 もちろん、イチロー選手の4257本というのは、彼の高校時代のヒット数が加算されているのではなく、日米におけるプロ野球でのヒット数です。アメリカ人特有のアイロニー(皮肉)表現であることは、アメリカ生活がなかがったり、アメリカ通と言われたりする人にはすぐにお解りであったと思います。すなわち、ローズは、日本のプロ野球を低く見ているのです。
 王貞治氏が、ホームラン数でハンク・アーロンの記録を破り、756本という記録を残しています。その時に、ハンク・アーロンは、王氏に対して、絶大なる賛辞を送ったというエピソードが残されています。それに対して、王氏が「アメリカの球場の大きさと日本とは差がありますから・・・」というようなことをおっしゃっていました。
 ローズの発言に対して、「日米を合わせた記録というところが難しい。だから、いつかアメリカで、ピート・ローズ氏の記録を抜く選手が出てきてほしいし、もっと言えば日本だけでローズ氏の記録を抜くことが、おそらくいちばん難しい記録だと思うので、これを誰かにやってほしい。」とイチロー選手は述べたそうです。
 イチロー選手も、本当は王氏と同様に、余計なことを言わないで、心からでローズをたたえたかったのでしょうが、ローズ発言で上述のような表現になってしまったのだと思います。首位打者を3回獲得したり、最優秀選手の栄誉に輝いたりしているローズですイチロー選手は「日米」、メジャーリーグの最多安打記録は、ローズであることには変わりがないのです。器の小ささを露呈してしまいましたね。晩年、野球賭博問題を起こすなど、意志薄弱な面を持っていたのかもしれません。
 

(ドアノブ)

◆ ツイッターでのつぶやき  

konsarutanto

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 6月14日 一口情報 なぜ、明暦の大火は「振袖火事」と呼ばれるのでしょう

2024-06-15 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 6月14日 一口情報 なぜ、明暦の大火は「振袖火事」と呼ばれるのでしょう 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

6月14日(金)

 今週は、検査等を含め、病院に複数回行くことになりました。

 若い頃は、病院に行くことなどなく、なぜ、高額の保険料を支払わなければならないのかなどと思ったこともあります。

 いまは、それを取りもどさんとして通っています。<笑い>

 お陰様で、【カシャリ!ひとり旅】を続けられています。 m(_ _)m

 「文章を書くことは、脳の活性化に繋がる」ということを聞いたことがあります。
 それを信じて、毎日複数回、つぶやきとしてSNSに書くことにしています。
 老いぼれコンサルタントが、心も頭も老いぼれないように願って・・・

コーヒー

■ なぜ明暦の大火は「振袖火事と呼ばれるのでしょう

 1657(明暦3)年1月18日に、火事の多い江戸ですが、そのなかでも「明暦の大火」は有名な火事として知られています。

 江戸城の天守閣を含む市街のほとんどを焼失し、死者が10万人にも達したと記録されています。

 明暦の大火は、振袖火事とも言われますが、その由来は何でしょうか。

 17才になる町家の娘が、偶然遇った美少年に一目惚れをしてしまいました。
 当然のことながら、寝ても覚めてもその男のことが頭から離れません。
 その男が来ていた着物と同じ柄で振り袖を作ってもらいました。
 しかし、はかなくも恋の病から命の炎までも失ってしまったのです。
 哀れに思った両親は、その着物を着せて柩に収めました。
 なんと、その男は、東京文京区にある本妙寺の寺男で、その男は、その着物を古着屋に売り飛ばしたのです。
 その着物は、何も知らない別の17才の娘の手に渡りました。はじめの娘のたたりなのか、その娘が袖を通した瞬間に死んでしまったのです。
 柩にその着物が掛けられ、同じ寺に持ち込まれたのですが、その寺男は、また古着屋に売って、小銭を稼ぎました。それがまた別の17才の娘の手に渡り、同じように直ぐに死んでしまったのです。
 柩に同じ着物が掛けられて運び込まれたのを見て、さすがに寺男は心配になり、住職に相談したのです。
 住職は、読経しながら振袖を火に投ずると、一陣の風が吹き、火が付いた着物が空遠く舞い上がりました。
 それが本堂の屋根に落ちると、瞬く間に庫裏にも飛び火し、それが大火になってしまったのです。
 文京区は、江戸城のある千代田区の北側に隣接していますが、強い北風に煽られ、江戸城本丸天守閣までも類焼してしまったのです。
 江戸の半分以上が焼失、10万人以上の人が亡くなりました。
 この明暦の大火は、いつしか「振袖火事」と呼ばれるようになりました。

 これには後日譚があります。
 これは後の時代に作られたお話ですが、明暦の大火の火元は諸説あります。
 本妙寺の隣にあった老中阿部忠秋邸からの失火説、島原の乱の時代の老中松平信綱が、都市整備のために故意に放火させたという説など、いろいろな説があるようです。
 だれかが罪を背負わなければ収拾が付かないということから、本妙寺が火元であるということで決着が付けられたともいいます。

■ 【心 de 経営】ブログのバックナンバーを閲覧するには

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■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

  ■【今日は何の日】 6月15日 ◆ イチローvsローズとアーロン ■ 米百俵デー  一年365日、毎日が何かの日

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

◆ オリンピックの旗の色と大陸名を言えますか? 614
 6月14日は「フラッグデー」で、アメリカでは国民の祝日です。
 星条旗の意味をご存知の方は多いですが、五輪旗の意味は知っていても、いざ具体的な意味合いとなるとご存知でない方が多いようです。
 日本では、国旗を軽視どころか無視している人もいます。
 戦前戦中の軍の無謀とも言える行為に対する反発からという人が多いようです。
 確かに不幸な戦争でしたし、私も父を戦争で亡くしました。
 しかし、だからと言って国旗を無視するような行為は如何なものでしょうか。

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■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。

 

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。

【これまでのあらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
【過去のタイトル】
 1.人選
 2. 思いは叶うか
 3.アメリカ初体験
 4.迷いの始まり
  <最新版> これまでのあらすじ 経験不足の若手経営コンサルタント竹根好助のもがき 

  毎週金曜日正午頃発信

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

>> もっと見る


■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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■【今日は何の日】 6月15日 ◆ イチローvsローズとアーロン ■ 米百俵デー  一年365日、毎日が何かの日

2024-06-15 00:03:00 | 【今日は何の日06月】

 

  【今日は何の日】 6月15日 ◆ イチローvsローズとアーロン ■ 米百俵デー 

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

◆ イチローvsローズとアーロン

 イチロー選手が2016年6月15日に日米通算の安打数を4257本としました。賭博問題で永久追放処分を受けているピート・ローズの持つ大リーグ通算最多安打記録を、これからも上回り続けることになります。大リーグ通算3000本安打もターゲット圏内です。
 球場の電光掲示板に、イチロー選手の日米通算安打数とローズ氏の通算安打数が紹介され、スタンドのファンが立ち上がって大きな歓声と拍手を送ったと報じられました。
   本人は、「ここにゴールを設定したことはないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていない。何も大したことはない」と淡々と話したといいます。

■ 米百俵デー 
 6月15日は「米百俵デー(こめひゃっぴょう)」です。1996年に新潟県長岡市が制定しました。
 長岡藩(新潟県)は戊申戦争で敗れた後、財政に窮しました。米の配給を待つ藩士達に、三根山藩から百俵の米が贈られました。ところがそれを藩士に配給せず、売却してしまいました。
 ここまで聞くと、長岡藩というのは何という非人道的な藩かと思いますね。ところがその代金で「国漢学校」を開校したのです。今日、長岡市などが教育熱心なのは昔からの伝統が続いているのですね。
■ 【今日は何の日】その他
◇ 北海道神宮祭
◇ 弘法大師降誕会(青葉祭)

(ドアノブ)

趣味・旅行のブログ


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【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】1-11 薬籠中物 ブレインを持つ経営者は強い 有能な人材を手元に置く

2024-06-15 00:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】1-11 薬籠中物    ブレインを持つ経営者は強い 有能な人材を手元に置く 

  

 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

■1-11 薬籠中物    ブレインを持つ経営者は強い
      ~ 有能な人材を手元に置く ~

 「薬籠中物(やくろうちゅうのもの)」の「薬籠」というのは薬箱のことで、薬籠中のものというのは薬箱に入れてある薬、常備薬のことです。「自家薬籠中の物」という形で使われることが多いのです。昔は、越中富山の薬売りが家庭を訪問したこともあり、その習慣から薬箱は何処の家庭にもありました。その中に自分が使う薬を入れておけば、使いたいときにいつでも自由に使えます。
 企業が、その企業独自のノウハウを蓄積したマニュアルがあれば、社員はいつでも、使いたいときに、目的に応じて使うことができます。経営者・管理職は、それらを利用できる部下を上手に使うことにより、経営者・管理職として自分が持つ力を、それ以上の力に変換して充分に発揮することに繋がります。経営者・管理職のリーダーシップの下で社員は、自分が身につけた技術や知識、経験をいつでも活かすことができます。「薬籠中物」というのは「使い時に、いつでも自由に利用できる物」を指し、転じて「技術や知識、情報豊富な人材を手元に置いて、いつでも活用できる人材を持つ」という意味に繋がります。
 企業というのは、「無能な管理職は、無能な社員を育てる」と言われます。十人の優秀な社員がいても、それを統括する管理職が無能である組織より、社員は優秀でなくても一人の有能な管理職がいる組織の方が強いのです。「一騎当千(いっきとうせん)」は「一人で千人の敵に対して戦えるほど強い」ことを指します。有能なリーダーがいれば、組織的な動きをすることができ、組織力が高まるのです。
 データや情報だけではなく、自分のアイディアなど、パソコンの中に蓄えておきますと、いつでも、ほしいときに、ほしい情報を取り出すことができます。上司や同僚・部下などから仕事の指示があったり、相談されたり、頼まれたりしても、これらが自家薬籠中の物であれば、いつでも取り出せ、状況に合わせた対応ができます。
 経営コンサルタントといいましても、それぞれの先生の専門分野が異なります。一時的には特定の課題に対してコンサルティングを依頼してこられる場合もありますが、企業は、経営に関する総合的なコンサルティングを求めています。経営環境の変化が激しく、経営の高度化が求められて昨今、一人の経営コンサルタントで対応するのは困難と言わざるを得ません。
 時には、経営者・管理職から自分の専門外におけます分野についての相談を受けることもあります。それが自分の手に負えないような課題の場合には、専門の先生を紹介するようにしています。一方、完全ではないですが、自分の手に負えると判断できた場合には、時間を頂き、自分で調べたりした上でお答えします。
 また、自分で調査しただけでは手に負えないこともあります。私の所属する経営コンサルタント団体には、いろいろと異なる分野を専門とする先生が多数所属しています。困った問題があれば、その分野の専門の先生に相談したり、意見を求めたりして、回答するようにします。
「企業は生き物」と言われますように、「紫電一閃(しでんいっせん)」、外部環境の変化と共に、日々対応を迫られています。その時に、上述のように人脈が効果を発します。人脈を活かして、環境変化への対処をしたり、問題解決に取り組んだりできる環境作りを平素から構築しておくべきです。「紫電」は、「とぎすました刀の光」、「一閃」は、「ぴかっと光る」という意味で、「研ぎ澄まされた刀のぴかっと光る一振り」ということから「一瞬の変化」、転じて「事態の急変」を指します。
 立派な経営者というのは、陰の人といいますか、大番頭さんを持っていることが多いです。大番頭さん、すなわち「股肱之臣(ここうのしん)」は「主君の手足となって働く、頼りがいのある家臣、部下」を指します。「自分の股(あしのもも)や肱のように動いてくれる人」というのが原意です。「腹心之臣(ふくしんのしん)」という表現もあり、「腹心の部下」というように今日ではしばしば表現されます。因みに「肱」は「肘」のことです。
 かの有名なマイクロソフトのビル・ゲイツ氏も、ソフトバンクの孫正義氏も、ホンダの本田宗一郎氏も、挙げれば切りがないほど、立派な経営者の陰には、目立ちませんが功績の大きい大番頭さんがいるのです。
 彼らの間柄を表すのが「一衣帯水(いちいたいすい)」です。「衣帯」というのは着物の帯ですね。「一本の帯のように幅の狭い川や海峡」のことですし、隔てられている様子を表します。隔たっていることを指すのではなく、距離の近いこと、関係の深さを表します。「衣帯一江(いたいいっこう)」という四字熟語もあります。距離が近いという意味では「一牛鳴地(いちぎゅうめいち)」「一牛吼地(いちぎゅうこうち)」というものがあります。牛の鳴き声が聞こえる距離ということから、近い距離をあらわします。ただし、「一牛鳴地」には、田園ののどかな牧歌的風景を形容するときにも用いられます。
「経営者は孤独である」ということをしばしば耳にしますが、困ったとき、疑問に思ったとき、迷ったときなど、手持ちの社員や人脈だけのパワーでは不充分なことが多々あるでしょう。その時に必要なのが、手前味噌になって恐縮ですが、外部ブレインとしての経営の専門家です。前述のように「コンサルタント」と言いましても、いろいろな分野の専門家の先生をさします。一人の専門家をブレインとして持つことで、その専門家がいろいろと解決に、別項にもあります「東奔西走(とうほんせいそう)」し、最適な提案をしたり、解決策を編みだしてくれたりします。すなわちこのような外部ブレインが「薬籠中物」(やくろうちゅうのもの)といえます。
「鶏群一鶴(けいぐんいっかく)」「鶏群孤鶴(けいぐんこかく)」という四字熟語があります。鶏の中に一羽だけ鶴が混じっているという意味から、「たくさんの凡人の中に、一人だけ優れた人が混じっていて、能力を発揮している」ということを指します。「才気煥発(さいきかんぱつ)」というのは「優れた知性や才能が満ちあふれて外からも解る」人のことをさします。
「東奔西走」は、別項の「南船北馬(なんせんほくば)」と同じように、西に東にとあちらこちらを忙しく走り回ることです。「奔(ほん)」は、訓読みで「はしる」ですので、「走る」ということになります。とりわけ12月は「師走」といわれるように、「師」と言われる先生だけではなく、多くの人が、東奔西走します。
 因みに「道路や交通が発達していて便利なこと」を表すときに「四通八達(しつうはったつ)」という四字熟語があります。「四通五達(しつごたつ)」ともいいますが、もとの意味から「往来の激しい賑やかな場所」という意味で使われます。


 
 
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