明日はかみさんのサックスの発表会です。リハーサルから付き合いますので、かなり早く家を出て、発表会が終わった後は例年飲み会になりますので、帰るのも遅くなります。どうも更新する時間がないので、明日のブログはお休みです。たぶん次の日に発表会の様子を書くつもりです。
安全保障関連法案が衆議院を通過し、集団的自衛権行使の準備が進んでいるようです。この衆議院の特別委員会審議の中でも、こういった活動をすると自衛隊員のリスクが高まるのではないかといった議論が行われました。後方支援といってもどんな活動かのイメージがよくわかりませんが、必要な物資の補給などはかなり戦闘地域に近くなるような気がします。やはり戦闘状態にある国に入れば、どんな突発的な事件が起こるかもわからず、危険と隣り合わせになる可能性は高いような気がします。
ここで紹介する「土漠の花」(月村了衛著、幻冬舎)は、まさにこのような海外に人道派遣されている自衛隊が遭遇した事件の物語です。これは数か月前に新聞広告が出ており、幻冬舎の新刊2冊が宣伝されていました。なんでこの2冊を読んでみようという気になったか分かりませんが、最近は冊子版が出ると同時に電子版も出るようで、2冊をタブレットに購入しました。
「土漠の花」はソマリアが舞台で、自衛隊員12名が不時着した可能性のある、国連軍のヘリコプターの探索救助に向かうところから始まります。この救助活動中に、現地の少数民族の活動家の若い女性が助けを求めて来たことから、物語が展開します。当然この女性を追ってきた他の部族の民兵たちと戦闘状態になり、いかにこの女性を守って自衛隊の駐屯地まで帰ることができるかがテーマになっています。
この女性と自衛隊員を助けた村が、敵に襲われ全滅されるといった、内戦のむごたらしさも背景となっています。自衛隊員の活躍が丁寧に書かれていますが、敵の武器を奪って戦ったり、瞬時に作戦を立て行動するのは、やはり自衛隊と呼んでいても、れっきとした軍隊であることがよく書かれています。また伏線として、ある隊員は射撃競技などでは優秀な成績を収めているのに、いざ人に向かって発砲しようとすると、引鉄が弾けないといった苦悩や、自衛隊内のいじめで自殺した友人と、それに関与した隊員との確執などがちりばめられており、それが生死のはざまの中で面白く展開しています。
私の感想としては、あまりにも追手との戦闘場面が多いような気がしましたが、現地の恐ろしい砂嵐や厳しい気候の中での戦闘がうまく描かれています。結局この活動の中で多くの戦死者が出てしまいますが、不慮の事故死として処理されています。たぶん実際の派遣自衛隊も、いくら人道支援だけしていると言っても、戦闘に巻き込まれる可能性を示した1冊と言えるのかもしれません。
なんとなく書いてみましたが、これで書評になっているのか自信はありませんが、エンターテイメントとして楽しめる本であることは確かです。
ここで紹介する「土漠の花」(月村了衛著、幻冬舎)は、まさにこのような海外に人道派遣されている自衛隊が遭遇した事件の物語です。これは数か月前に新聞広告が出ており、幻冬舎の新刊2冊が宣伝されていました。なんでこの2冊を読んでみようという気になったか分かりませんが、最近は冊子版が出ると同時に電子版も出るようで、2冊をタブレットに購入しました。
「土漠の花」はソマリアが舞台で、自衛隊員12名が不時着した可能性のある、国連軍のヘリコプターの探索救助に向かうところから始まります。この救助活動中に、現地の少数民族の活動家の若い女性が助けを求めて来たことから、物語が展開します。当然この女性を追ってきた他の部族の民兵たちと戦闘状態になり、いかにこの女性を守って自衛隊の駐屯地まで帰ることができるかがテーマになっています。
この女性と自衛隊員を助けた村が、敵に襲われ全滅されるといった、内戦のむごたらしさも背景となっています。自衛隊員の活躍が丁寧に書かれていますが、敵の武器を奪って戦ったり、瞬時に作戦を立て行動するのは、やはり自衛隊と呼んでいても、れっきとした軍隊であることがよく書かれています。また伏線として、ある隊員は射撃競技などでは優秀な成績を収めているのに、いざ人に向かって発砲しようとすると、引鉄が弾けないといった苦悩や、自衛隊内のいじめで自殺した友人と、それに関与した隊員との確執などがちりばめられており、それが生死のはざまの中で面白く展開しています。
私の感想としては、あまりにも追手との戦闘場面が多いような気がしましたが、現地の恐ろしい砂嵐や厳しい気候の中での戦闘がうまく描かれています。結局この活動の中で多くの戦死者が出てしまいますが、不慮の事故死として処理されています。たぶん実際の派遣自衛隊も、いくら人道支援だけしていると言っても、戦闘に巻き込まれる可能性を示した1冊と言えるのかもしれません。
なんとなく書いてみましたが、これで書評になっているのか自信はありませんが、エンターテイメントとして楽しめる本であることは確かです。