ごっとさんのブログ

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   薬と猫と時々時事

深夜の討論番組

2015-07-06 10:26:01 | 時事
月に1回深夜に生放送での討論番組があり、私は大体録画しておいて、時間があるときに見ています。前回のテーマは良くわかりませんが、若手の国会議員を集めこれからの日本について討論するというような番組でした。

ところが出席者を見ると、与党の議員が誰もいません。番組冒頭、プロジューサーが出てきて、自民党とどういう経緯で欠席になったかの説明がありましたが、どうも今は安全保障法案などの重要審議の時なので、追及されるような発言をするとまずいという思惑や、若手ではこの番組でしっかり発現できる論客がいないということのようでした。また公明党は、自民党が出席しなければ出ないというのは、ありそうなことかもしれません。結局、民主党、維新の党、共産党などの野党議員だけとなりました。これでは面白さが半減しますが、もともと政権批判的な番組なので、やむを得ないのかもしれません。

出席者はそのほか有識者?とでもいうべき人を対峙させ、議員と議論するという形で始まりました。まず各議員がテロップを使って、自分がこれからどんな問題に取り組むかの発表から始まりましたが、鋭い指摘がありました。例えば少子化について、これからどんな問題が起きるかを説明し、これに取り組むという発言に対して、「問題を指摘して説明するのは評論家の仕事であって、議員であるからには具体的にどんな行動を起こすのかを話せ」というものです。これに対してすべての議員が、納得できるような具体策を示すことはできませんでした。どうも我々もこういった視点が欠けているような気がします。選挙公約など読んだり聞いたりしても、問題点を指摘するだけで、具体的に何をするのかが入っているようなものはほとんどありません。それが普通であり、あまり気にしていませんでしたが、やはり議員には具体的になにをするのかが重要だと感じました。

現在審議が進んでいる安全保障関連法案の違憲性について、メンバーから面白いたとえが出ました。憲法は40キロ制限といっているのに、60キロで走っているのが現状で、このくらいなら白バイも見逃してくれている。ところがこの法案は80キロまで出そうといっているので、40キロ制限に固執する憲法学者は当然速度違反(違憲)というに決まっている。だからこの80キロが、現実的に安全かどうかを判断することが重要という意見でした。

これなら言っている意味も分かり、うまく表しているような気がします。現在の自民党の問題点は、党内の主流派が政権を担当しているはずだが、反主流派という組織がなくなってしまったようです。確かに安倍政権のやり方に対して、党内からの反発というものを聞いたことがありません。このような自民党の暴走?を止めるはずの野党は何をやっているのかという、いわば野党にはっぱをかける議論で終わってしまいましたが、たまにはこのような番組を見るのも面白いものです。